成果の出ないディスプレイ広告によくある3つの勘違い勘違いだらけのWebマーケティング【第2回】

Webマーケティングでよくある勘違いを紹介し、理想と現実のギャップを埋めるための本連載。第2回は、代表的な集客施策である「ディスプレイ広告」について。

» 2021年11月01日 08時00分 公開
[高杉祐斗ネットイヤーグループ]

勘違い1. バナークリエイティブは、取りあえず強みや安さを押し出すべきだ。

自社だけでなく競合他社と比較し、客観的な評価で強みを打ち出すべきである。

 ディスプレイ広告において、CV(コンバージョン)が獲得できるクリエイティブかどうかは、訴求ポイントの客観的評価がポイントになる。例えば定価5000円の商品を10%オフの4500円で販売するとなったら、広告でも「10%オフ」という値引き率を強調したくなるだろう。だが、ユーザーにとって重要なのは、結局のところいくらで買えるかだ。同じ商品が競合他社でもともと4000円で販売されていたら、値引きを打ち出すことに意味はなくなる。この場合「10%オフ」という訴求は響きづらいだろう。

 価格以外にも、安心感や実績、アフターサービスなどの顧客対応、充実したオプションと、さまざまな点で他社サービスと十分に比較してほしい。他社と比べて、どのようなポイントが強みになるのか把握した上でバナークリエイティブを作ることが重要だ。

 では、具体的にはどう考えればいいのだろうか。私がおすすめしたいのが、訴求軸と表現例を俯瞰する方法だ。

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