ついに映画製作の名門MGMを手中に。成長やまぬ帝国が次に狙うのは?
オンライン動画配信市場の活況について、この連載ではYouTubeとNetflixを題材に取り上げたことがありますが、もう一つの有力なプレーヤーとしてAmazon.com(以下、Amazon)の名を忘れてはいけません。
Amazonの有料会員プログラムである「Amazon Prime」(外部リンク/英語)に登録すると、無料配達に加えてコンテンツ豊富なストリーミングサービスが使い放題になるのは大きな魅力です。Amazon Primeの会員数は今や世界で2億人を超えています。
そのAmazonがつい先日、Metro-Goldwyn-Mayer(MGM)を買収すると発表したのはご存じの通りです。MGMはかつて『トムとジェリー』『ロッキー』『007シリーズ』などを手掛け、映画の黄金時代を築くことに貢献した会社。近年でこそ業績に衰えが見えていた(外部リンク/英語)のは確かですが、一世紀近くの歴史を持つ映画製作会社がテック企業の雄であるAmazon傘下に入るインパクトは計り知れません。買収金額は84億5000万ドル。「Cash is king」もしくは「Cash flow is queen」などといわれますが、桁外れの大盤振る舞いは、今日のAmazonの力をまざまざと見せ付けた感があります。
今週は、Amazonの歴代の買収額ランキングを取り上げてみます。
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