成長が衰えないYouTube動画広告。新しいターゲティング手法にも要注目です。
動画を1本だけ見るつもりだったのが、気が付くと自動再生のまま何時間も画面にくぎ付けで、目が休まる暇がない……。そんな経験をお持ちの方も多いでしょう。動画視聴の理由はさまざまですが、YouTubeは娯楽やニュースウォッチといった使い方だけでなく、就職活動にまでその影響力が及んでいます。
ユーザー数22億人(外部リンク/英語)ともいわれるYouTubeは2005年に誕生しました。もともとスタートアップが手掛けていた事業がGoogleに買収されたのはその1年9カ月後のこと。思い起こせば、当時は大きなニュースになっていました。
Googleの親会社であるAlphabetは、2021年の第1四半期の売上高が553億ドルに達したと発表。アナリストの予想を吹き飛ばしてパンデミックの中でも広告事業が好調を維持し、2020年第4四半期に過去最高となった売上高にほぼ並びました。2021年第1四半期の純利益は179億ドルで、こちらも第4四半期に記録した過去の記録を打ち破りました。
Alphabetの売上高は80%以上を広告が占めており、特にGoogleの動画プラットフォームであるYouTube(外部リンク/英語)が成長の原動力となっています。2021年第1四半期にYouTubeで発生した広告収入は、前年同期比で49%増加しました。これに対し、Googleの残りの広告事業は30%増、総収入は34%増でした。2021年の最初の3ヵ月間だけで60億ドルの広告売り上げがあったYouTubeは、2021年通年では売り上げが200億ドルを超えそうな勢いです。
YouTubeの広告事業の規模の大きさを把握するために、世界有数の動画配信サービスの総売上高と比較してみましょう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.