シェアリングエコノミーに新型コロナがもたらしたプラスとマイナスの影響――シェアリングエコノミー協会調査今日のリサーチ

2020年度におけるシェアリングエコノミーの市場規模は2兆1004億円。ただし、新型コロナの影響で予測を下回る見通しです。

» 2020年12月11日 23時00分 公開
[ITmedia マーケティング]

 シェアリングエコノミー協会は、情報通信総合研究所(ICR)と共同で、日本のシェアリングサービスに関する市場調査を実施しました。

 調査の対象となったサービスはインターネット上で資産やスキルの提供者と利用者を結び付けるもの、利用したいときにすぐ取引が成立するものと。市場規模は資産・サービス提供者と利用者の間の取引金額と定義しています(プラットフォーマーの売り上げではない)。

調査対象となったサービス《クリックで拡大》

 日本における2020年度のシェアリングエコノミーの市場規模が2兆1004億円でした。2019年4月実施の前回調査では、市場規模(2018年度)は1兆8874億円でしたので、着実に成長していることが分かります。ただし、当時の予測(2020年度は現状ペース維持で2兆2909億円)はやや下回り、後述する新型コロナウイルスの影響がうかがえます。

 現状ペースで成長した場合、2030年の市場規模は7兆4719億円、課題(新型コロナウイルスによる不安、認知度が低い点など)が解決した場合には14兆1526億円に拡大する見込みです。

「民泊」にはマイナス、「食事配達」にはプラス

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