「サブスク疲れ」を超えて広がるOTTメディアとモバイル広告のこれから主戦場はテレビからモバイルへ(1/2 ページ)

現在のOTTはサブスクリプションモデルが主流です。しかし、長期的にはストリーミングコンテンツの前後や合間に再生される広告、バナー上に表示される広告、そして作品中にオーバーレイされる広告などが増え、今後OTTでより多岐にわたる広告を目にするようになるでしょう。

» 2020年11月30日 08時00分 公開
[佐々直紀Adjust]

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、世界中の何十億もの人々が自宅待機を強いられる昨今、ストリーミングビデオの人気はこれまでにないほど高まっています。この分野の収益は2024年までに304億ドルに達すると予測され、DisneyやHBO、Amazonなどの大手は巨額の資本を投じています。これらのプレイヤーが既存の放送局(地上波や衛星放送、ケーブルテレビなど)を経由せずインターネットでストリーミングビデオを配信するサービスはOTT(Over The Top)メディアと呼ばれます。

 OTTはアプリ開発者と広告主の両者にとって重要な市場になりつつあります。OTTについて考えるとき、私たちはインターネット回線に(直接または専用STB経由で)接続されたテレビを真っ先に連想します。しかし、自宅でも外出先でもコンテンツを閲覧できるモバイルは、OTTメディアにおいて重要な役割を担っています。

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