緊急事態宣言直後の買い物行動を「レシート」で見てみると――リサーチ・アンド・イノベーション調査今日のリサーチ

レシートと商品バーコード情報を基に、緊急事態宣言が出された後の2020年4月9日に実際に買い物をした消費者約1万人の行動を調査した結果です。

» 2020年04月14日 16時00分 公開
[ITmedia マーケティング]

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 レシートを使った家計簿アプリ「CODE」を提供するリサーチ・アンド・イノベーション(RNI)は、同アプリに登録された大量のレシートと商品バーコード情報を基に、緊急事態宣言が出された後の2020年4月9日における買い物行動調査を実施しました。

 調査対象となったのは全国9875人(非常事態宣言が発令された7都府県+その他道府県)で、レシートの発行元である購買チャネルはスーパーやコンビニ、ドラッグストアなど多岐にわたります。アンケートはアプリでレシートと商品バーコードをアプリに登録した直後に聞けるアンケート機能を活用しており、記憶が鮮明なうちに聞いているのが特徴です。

 「今日買おうと思って買えなかったものは?」という設問への回答結果を見ると、全エリアで「マスク」が4割弱を占め、1位でした。2位以下には「野菜・果物」や「乾物・めん類」「即席麺」などが続きました。「トイレットペーパー」が買えない人は東京都で10.3%とやや高く、その他の道府県では4.5%程度でした。「買えなかったものはない」と回答している人も3、4割程度いたようです。

今日買おうと思って買えなかったもの《クリックで拡大》

 前問で「最も買いたかったけど買えなかった」ものを単一回答で選択してもらったところやはりマスクがトップで、約半数が集中しました。「トイレットペーパー」は東京都において5.3%で3位。他エリアをみても5%以下にとどまっています。

 「最も買いたかったけど買えなかった」ものを買うために、他に何店舗探したかという質問に対しては地域問わず6割程度の人が複数店舗を回っているようです。3店舗以上回っている人はその中で約2割程度。逆にいえば4割程度の人はわざわざ他の店舗まで探すことはしていないことになり、大きな混乱はなく冷静に買い物しているともいえます。

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