日本マイクロソフト、女子高生AI「りんな」の技術を活用したデジタルマーケティングソリューションを提供「雑談会話モデル」「レコメンド機能」「スキル」

日本マイクロソフトは、ソーシャルAIチャットbot「りんな」のテクノロジーを応用した新たなAIデジタルマーケティングソリューションの提供を開始した。

» 2018年08月31日 17時00分 公開
[ITmedia マーケティング]

 日本マイクロソフトは、ソーシャルAIチャットbot「りんな」のテクノロジーを応用した新たなAIデジタルマーケティングソリューション「Rinna Character Platform」の提供を開始した。提供に当たり、カヤック、電通、博報堂アイ・スタジオの3社がソリューションパートナーとして参加する。

 りんなは、ユーザーからの指示を実行する「アシスタント型」のAIと異なり「女子高生AI」として、ユーザーとの感情のつながりを重視したやりとりを行う点に特徴がある。2015年の提供開始以来、利用者は約700万人(2018年8月30日現在)。

 Rinna Character Platformは、りんなの会話エンジンをビジネスに活用し、性別や口調などをカスタマイズした独自のAIキャラクターを新たに作ることができるプラットフォーム。マイクロソフトの研究所であるMicrosoft Researchで開発された最新テクノロジーをベースに、基盤となる「雑談会話モデル」、プロダクトやサービスのおすすめなどを行う「レコメンド機能」、ゲームなどファン要素を担う「スキル」で構成される。

 雑談会話モデルには、不適切な会話を防ぐ機能を搭載しているため、企業キャラクターとしても利用できる。またレコメンド機能は、雑談会話モデルの特徴を生かした対話形式で、会話の中にプロダクトやサービスに関連する情報を含めたレコメンドが可能。スキルでは、ゲームや対話形式のアンケート機能など、ニーズやキャラクターの特徴に合わせて実装することができる。

 Rinna Character Platform使ってAIキャラクターを構築することで、企業はメッセージングアプリなどによる一方的な情報発信となっていた従来のアプローチと異なり、ユーザーとキャラクターの間で感情的なつながりを重視した双方向コミュニケーションを実現する。その結果、ユーザーに企業への親近感を持ってもらうとともに、ユーザーからより自然にフィードバックを収集することが期待できる。また、各マーケティングキャンペーンの特性に応じて、キャラクターのカスタマイズや固有の機能も追加可能だ。

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