今回はFacebookでの動画広告活用について解説します。
今となっては誰もがSNSを使いこなし、フィード上にはテキストや静止画だけでなく動画も投稿されていることが当たり前となっています。
SNSにおいて動画投稿が増加し始めたのは2014年頃のことです。中でもFacebookへの動画投稿が顕著に増加しました。
2015年1月にFacebookは、1年で1人当たりの動画投稿数が世界で75%も増え、それらがシェアされることでニュースフィードに流れてくる動画数も前年比で3.6倍になったと発表しています。
動画投稿が増えた1つの要因として、通信環境の改善が挙げられます。4G(第4世代移動通信システム)により、各携帯電話キャリアは高速で安価なモバイル通信環境を提供できるようになりました。スマートフォンユーザーの動画利用へのハードルは低下し、SNSでの動画視聴や投稿も活発になりました。それを受け、レシピ動画やメーク動画などをSNSに配信する動画分散型メディアが流行するなど、これまでYouTubeを中心とした動画共有サイトで視聴することが当たり前だった動画が、SNS上のコンテンツとしても楽しめるようになったのです。
動画共有サイトにおいては、動画は意思を持って見に行くものであり、視聴者は「新たな発見」や「驚き」を動画に求めます。一方でSNSにおける動画は、ニュースフィードに流れる大量のコンテンツの1つであり、視聴者は「情報収集」の一環として動画に触れるようになっています。
そうした中で、動画コンテンツは質の高いもの、視聴者に合ったものであることが求められるます。まして広告となれば、それがより一層重要であることは言うまでもありません。
Facebookで配信されることを前提とした動画広告は、クリエイティブ制作で注意すべきポイントも変わってきます。
FacebookをはじめとするSNSの動画広告は、ニュースフィード上の他のコンテンツと並ぶ形で動画広告を表示させるインフィード形式が主流です。他の動画コンテンツの冒頭にくっつけて一緒に再生されるインストリーム形式のYouTube動画広告と異なり、強制的に視聴させることはできません。
ニュースフィードには動画もそれ以外のコンテンツも含め、情報があふれています。視聴者はその中から自分にとって価値があると感じ興味を持てる情報だけを自ら取捨選択します。その中で動画広告を視聴してもらうためには、スクロールする指を止めさせる訴求力を持ったクリエイティブでなければならないのです。
また、Facebookはもともと友人同士をつなぐことを目的としたSNSであり、コンテンツの出現順位を決めるアルゴリズムも、視聴者にとって身近なものを優先するように組まれています。こうした前提の下、Facebook動画広告におけるクリエイティブは、以下のポイントを押さえることが重要です。
まず、次の動画を見てください。
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