売れるネット広告社は、「確認画面後でアップセル」についての特許権を取得したと発表した。
売れるネット広告社は、同社が提供するネット広告/ネット通販支援ツール「売れるネット広告つくーる」における「確認画面後でアップセル」についての特許権(「販売支援装置、販売支援方法および販売支援プログラム」特許第5122005号)を取得したことを発表した。
「確認画面後でアップセル」は、ECサイトの申し込み確認画面で上位商材のオファーを出して定期購入や本商品を促すという仕組み。広告からランディングページに誘導した見込み客にいきなりモニター商品と定期購入といった選択肢を与えればコンバージョン率が低下してしまう恐れがあるため、面倒な申し込みフォームへの入力が済んだ後の申込確認画面においてアップセルを狙うものだ。
売れるネット広告社のクライアントの実績では、この「確認画面後でアップセル」による無料モニターセットから本商品へのアップセル率(引き上げ率)は最大20%以上、500円モニターセットから本商品へのアップセル率は最大40%以上、商品Aから商品A+Bへのアップセル率(クロスセル率)は最大60%以上、その都度購入から定期購入へのアップセル率は最大80%以上まで伸ばした実績があるという。
「確認画面後でアップセル」の知的財産権を巡っては、2017年5月に「侍カート」を運営する同業のFIDに対し、商標権侵害の差し止めを求める訴訟を福岡地方裁判所に提起。2018年5月にFIDが指摘のあった箇所を全て変更・削除したことをもって和解したという経緯がある。今回、特許を取得したことで、ビジネスモデルや仕組み、機能そのものが保護の対象となり、同種の機能を提供する多くの通販事業者の対応が注目される。
売れるネット広告社代表取締役社長の加藤公一レオ氏は今回の特許取得について、「売れるネット広告社が“特許権”や商標登録等を取得し、自社の知財・ノウハウをしっかり守っていくことは、ネット通販業界ではびこる“パクり文化”を変えたいという想いの実現の一歩になると信じているからです。今後はさらに自信をもって、“最強の売れるノウハウ”の1つである『確認画面後でアップセル』が売れるネット広告社の最重要知財であることを発信していきます」とコメントしている。
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