「b→dash」が大規模アップデート、月額5万円から使える中小企業向け新製品も発表おぎやはぎを起用したプロモーションも開始(1/2 ページ)

フロムスクラッチはマーケティングプラットフォーム「b→dash」の大規模アップデートと新製品「b→dash Lite」、タレントのおぎやはぎを起用したプロモーション展開などについて発表した。

» 2018年02月06日 17時00分 公開
[織茂洋介ITmedia マーケティング]
b→dashの特徴を説明するフロムスクラッチ代表取締役CEOの安部泰洋氏

 マーケティングプラットフォーム「b→dash」を提供するフロムスクラッチは2018年2月5日、「b→dash PRESS CONFERENCE 2018」を開催。b→dash初となる大規模な製品アップデートに関する説明を行った。また、新製品「b→dash Lite」のリリースおよびデジタルマーケティング支援企業各社とのパートナーシップ、さらには、タレント「おぎやはぎ」の2人を起用したプロモーション展開について発表した。

経営層と現場、それぞれのデータ活用課題

 b→dashは、データ活用経営を「いつでも」「誰でも」「1つで」実現できるプラットフォームとして2014年10月に発売され、現在まで大手企業を中心に数百社が導入している。

 導入企業の課題として多いのが「経営数値分析」「ワンツーワンマーケティング」「オムニチャネルの実現」といったものだ。

 これらの課題の背景には、新規顧客獲得の難度が年々高くなっているという現実がある。そのため、昨今ではむしろ既存顧客のデータを活用して1人当たりの売り上げを伸ばすことが重要になっている。

 一方で、昨今「働き方改革」が叫ばれているように、経営層には労働時間の削減という待ったなしの課題もある。テクノロジーにより無駄な工数を減らし、人手が不要な業務はどんどん削減しなければならない。求められるのは労働生産性の向上だ。

 一方で、働く側の視点でいえば、データ活用は思うように進んではいない。部署間の連携が取れていなかったり複数のツールにデータが分かれていたりと、理由はさまざまだ。従業員ごとにスキルのばらつきもある。そうした状況下で無理にデータ活用を進めようとすれば、逆にそのために仕事が増えるということにもなりかねない。実際、フロムスクラッチが473社の企業を対象に行った調査では、データ活用推進により「作業工数が増えている」と従業員が回答した企業は76%にも上るという。

 b→dashは、1つのツールにあらゆるデータを統合することで、いつでもデータが使える状態を整える。また、人工知能(AI)を活用することで、リテラシーが十分でない人でもデータ活用ができるように支援する。フロムスクラッチでは、その特徴をさらに磨くために、3度の資金調達(総額約45億円)を経て研究開発に投資してきた。その成果を踏まえて実施したのが、今回の「b→dash Prime Update」だ

4つのテクノロジーを搭載した「b→dash Prime Update」

 今回のアップデートにおいて、b→dashには以下の4つのテクノロジーが新たに搭載された。

  1. Data Preparation Engine(データプリパレーションエンジン):300億レコード600万カラムのデータを学習したAIが、データ活用に必要な工程であるデータ設計(データクレンジングやデータモデリングなどの前処理工程)を自動最適化。これにより、これまでエンジニアが185時間以上かけていた作業工数を約20時間まで削減(削減率80.3%)。
  2. Data Reactor(データリアクター):データ活用時に必要なデータ統合を自動最適化する、独自のデータフォーマット生成技術。DWH(データウェアハウス)内で最適なデータ統合フォーマットが、AIで自動生成され、これまで約133時間を要していた工数を約8時間まで削減(削減率94.1%)。
  3. Data Pallet(データパレット):データの変換時に必要だったSQLを書く作業を不要にする高速クエリ生成技術。これまでSQLに代表される特定のスキルを持つエンジニアがデータ変換(データ抽出やデータマート作成など)に要していた工数(毎回約123時間)を不要にし、GUI上の操作で誰でも簡単にデータマートをわずか1時間で生成可能に(削減率99%)。
  4. Data Learning Drive(データラーニングドライブ):独自のAIとアーキテクチャによる自己学習プラットフォーム技術。のべ13億件のユーザーデータと5兆4000億円の購買データを学習したAIがマーケティングのシナリオ設計を自動最適化。次に打つべき施策をレコメンドしてくれるため、使い込むほどデータ活用の成功確度が上昇し続ける。
b→dash Prime Update
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