2017年は若者を中心にInstagramが大ブレイク。企業のマーケティング利用も進みました。年の瀬の総まとめとして、Instagramで人気のある企業の最もエンゲージメント数が多い投稿をピックアップして紹介します。
2017年は「Instagram」という言葉をさまざまなメディアで見聞きしました。いかにもおいしそうなフードメニューやレシピ、自撮りを楽しみながらのナイトプール。そんな1年を象徴するように、ユーキャン新語・流行語大賞では「インスタ映え」が年間大賞に決定しました。
生活者がインスタ映えを意識し、写真や動画のクオリティーを競い合う中で、企業の公式Instagramの投稿が注目されることは容易ではありません。
そこで今回は、Instagramアカウントを持つ企業を業界別に整理し、人気のアカウントと、その中でもエンゲージメント数(注1)の多いコンテンツがどのようなものかを紹介します。現在Instagramを運用している、またはこれから始めようとしている企業のヒントになれば幸いです。
調査は小売(専門店)、自動車、酒類、食品(菓子)の4業界(注2)に絞り、その中で週1回以上投稿している企業をフォロワー数の多い順にランク付けしました。そして、各アカウントのエンゲージメント数が多い投稿をピックアップしています。前編では小売(専門店)と自動車の2業界について見ていきます。
注1:本稿では、「エンゲージメント数」をいいね+コメント数、「エンゲージメント率」を(いいね+コメント数)/フォロワー数と定義します。
注2:全ての企業アカウントが含まれているわけではありません。
小売業界(専門店)のフォロワー数ランキングでは「MUJI無印良品」がランクインし、1投稿当たりのエンゲージメント数も多いことが分かりました。しかし、筆者が注目したいのは「プラザ/PLAZA」です。
フォロワー数では、MUJI無印良品の87万7969人に対して、27万4693人と約60万人の差があります。しかし1投稿当たりの平均のエンゲージメント数は、ほぼ同等の7270件という数値を出しています。
そのプラザ/PLAZAの中で、最もエンゲージメント数の多い投稿がこちらの投稿です。
平均値(7263いいね!、コメント数7.3)を大きく上回り、1万8174件(1万8143いいね!、コメント数31)という結果になりました。なぜこの投稿の反響が高いのか、考察していきましょう。
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