「改善」だけじゃない、データ分析でビジネスを創造する方法【連載】ソーシャルゲームに学ぶ「攻め」のデータ分析 第1回(1/2 ページ)

データ分析は製品やサービスの改善のために行われる。それは間違いではないが、果たしてそれだけでいいのだろうか。本記事ではデータ分析の多様性について扱っていこうと思う。

» 2015年10月08日 08時00分 公開
[伊藤 学株式会社gloops]

 今や多くの企業がデータ分析を導入している。その目的の大部分は「自社の製品やサービスの改善によるKPI(顧客満足度や売り上げなど)の向上」だろう。それはもちろん、企業として明確かつ合理的な判断だと思われる。

 しかしながら、「データ分析によるKPI向上」は業務目標でしかないともいえる。企業によっては目標ではなく必達事項かもしれないが、いずれにせよ業務である以上は、目標を達成することだけに集中して方法論を試行錯誤せざるを得ない。

 ところが、データ分析が改善のために行われるというのは固定観念にすぎない。もちろん、改善のためにデータ分析を行うことが間違っているわけではないが、それが分析の持つ唯一の役割ではないということだ。

「改善」だけがデータ分析にあらず

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