eMarketerは4月3日、「デスクトップやノートPCのほか、携帯電話、タブレットまで含めたデジタル広告費は今年中に1370億ドル5300万ドルに達する見込み」という調査結果を発表した。
eMarketerが同日に掲載した記事“Digital Ad Spending Worldwide to Hit $137.53 Billion in 2014”(「2014年、デジタル広告支出はワールドワイドで1370億5300万ドルに」)によると、2013年度に比べ支出は14.8%向上の見込みで、これは全有料広告費の4分の1を占める。今年度の終わりには3分の1まで達すると見られている。ちなみに2012年度のデジタル広告費は、有料広告全体の5分の1ほどだ。
ただ、広告費全体が成長を続けていくかというと、そういうわけではなさそうだ。同記事では「今後数年間は5%程度と、成長はスローペースになる」と予測。2018年には、全広告費は6560億ドルになると見込んでいる。
デジタル広告投資に最も積極的なのは北米地域であり、2014年度のデジタル広告費は世界の39%を占めると予想される。その次はアジア太平洋地域で、こちらは28.6%という予測だが、2013年(29.1%)に比べてやや下落する可能性があるようだ。続いて西ヨーロッパ(23.2%)、中欧/東ヨーロッパ(4.0%)と続く。なお国別でいうと、金額ベースで現在最もデジタル広告に投資しているのは米国だが、メディア別のシェアでいうと最も大きいのは英国であり、全デジタル広告の47.5%を占めている。米国は、デンマーク(40.1%)、オーストラリア(37.5%)に続く27.9%だという。
※本記事は、2014年4月3日にeMarketerに掲載された記事“Digital Ad Spending Worldwide to Hit $137.53 Billion in 2014”(「2014年、デジタル広告支出はワールドワイドで1370億5300万ドルに」)を基に加工編集した記事です。
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