米マクドナルドが、マーケティング/デジタル/メニューの3分野を重点的に見直し、売り上げ向上を目指すと、Advertising Ageが報じている。
マクドナルドがネット販売に乗り出すかもしれない――。こんなニュースが2014年3月13日、Advertising Ageに掲載された。記事名は“Three Strategies McDonald's Is Using to Lift Sales”(「売り上げ向上に向けたマクドナルドの3つの戦略」)。同記事によると、米マクドナルドはここ10年、順調に売り上げを伸ばしていたものの、2012年以降は伸び悩んでいるという。特に運用面、顧客対応の面で問題があるようだ。
実際、今月10日の米マクドナルドの発表によると、米国の既存店売り上げは1.4%減で、アナリストの予想を下回ったという。またマクドナルド全体で見ると、アジア、中東、アフリカでの落ち込みが激しく、特に日本での売り上げ減が大きな原因になっている(ロイターより抜粋)。
こうした状況に対し、米マクドナルドはマーケティング部門に新しくデボラ・ウォール氏、そして同社初のChief Digital Officerとして昨年末にアティフ・ラティック氏を迎え、体制強化を推進。ラティック氏は、AmazonやYahooでの経験があるデジタル分野のベテランだ。これにより、マーケティング・デジタル・メニューの3分野を重点的に見直し、売り上げ向上を目指すという。
具体的にどう進めるのか。
まずメニューは、新規よりもむしろコア製品にシフトしていく方針だ。米マクドナルドは昨年、ブルーベリー&ザクロスムージーなど4製品を立て続けに発表したが、これが逆に店舗オペレーションをスローダウンさせることになったという。また目新しさよりも、いわゆるマクドナルドらしい商品をということで、今月「ベーコンクラブハウスバーガー」を発表。これもコアメニューとしての製品だという。
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