Googleが、Gmail向けディスプレイ広告のテストを開始し、地域密着型広告サービス「Google Boost」をAndroidとiPhoneに対応させた。
米Googleは1月24日の週、デスクトップおよびモバイルの広告への取り組みを強化した。Gmailでのディスプレイ広告をテストし、小規模ビジネス向け広告サービス「Google Boost」の米AppleのiPhoneおよびAndroid版を立ち上げたのだ。
メディアブログのSearch Engine Landが最初に報道したGmailのディスプレイ広告は、メール本文の右側にメールの内容に関連する広告が表示されるというものだ。これは、Google検索ほか幾つかの同社サービスで表示される画像ベースの広告フォーマットを踏襲している。同社のディスプレイ広告の2010年通年売り上げ規模は25億ドルに上るという。
Googleの広報担当者は1月28日(現地時間)、eWEEKに対して次のような声明でテストの実施を認めた。
われわれは常にGmailでの新しい広告のフォーマットや配置を試しており、最近大容量の画像コンテンツを含むメールに画像広告を表示させるテストを開始した。
大容量の画像コンテンツは、Search Engine Landが発見したような衣料小売企業の広告メールなどを含むようだ。広告は恐らく、米Amazon.comあるいは米Grouponの地域取引からの大量のマーケティングメッセージも参照するだろう。
従って、例えばユーザーがGrouponでレストランと靴屋を設定している場合、Grouponのマーケティングメッセージと一緒にレストランや靴屋の画像広告も表示されることになるだろう。
一方、モバイル広告分野では、10月にデスクトップ版がリリースされたGoogle Boostが人気のモバイルプラットフォームに対応した。
Google Boostは、AdWordsの簡易版のようなサービスで、ローカルビジネスが地元の潜在顧客にターゲティングした広告キャンペーンを簡単に実施できるようにする。ローカルビジネスがリスティングサービスの「Google Places」に登録した情報を利用し、Google検索やGoogle Mapsの検索結果に自動的にテキスト広告を挿入する。
このGoogle Boostが、AndroidとiPhoneのGoogle検索の検索結果ページに表示されるようになる。こうした端末への広告表示は、ローカルビジネスの近くを移動中の買い物客にリーチする関連性がデスクトップより高いはずだ。
Google Boostの製品マネジャー、カイリー・マケボイ氏は1月25日、Google Boostについて次のように説明した。「消費者が製品やサービスをモバイル端末で検索する機会が増えた。Google Boostは広告主に、顧客が自分の携帯電話でローカルビジネスを探しているまさにそのタイミングで彼らにリーチする機会を提供する」
理想的には、Google Boostは同社がGrouponの代替サービスとして立ち上げるとうわさされている「Google Offers」と組み合わされ、今年Googleが消費者に地域取引を提供するのをサポートすることになるだろう。
Google Boostを利用できるのは、米国内の特定業種のローカルビジネス。広告を出したいローカルビジネスは、Google Placesアカウントのダッシュボードをチェックすることで、同サービスを利用できるかどうかを確認できる。
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