IBMはマーケティング関連のBPMベンダーUnicaを買収し、ソフトウェアポートフォリオの拡充とコンサルティング部門の強化を図る。
米IBMは8月13日、マーケティング自動化ソフトメーカーの米Unicaを買収することで合意に達したと発表した。買収は1株当たり21ドルの現金で行われ、総額は4億8000万ドルに上る。手続きは第4四半期(10〜12月期)に完了する見込み。
Unicaは1992年創業のマサチューセッツ州ウォルサムに拠点を置く公開企業。企業向けに顧客分析からプロジェクト管理、効果測定まで包括的に管理できるマーケティング管理スイートを提供しており、米Best Buy、米eBay、総合金融機関のINGをはじめとする1500以上の顧客を持つ。
この買収によりIBMは、顧客によるマーケティング、販売、受注管理といったビジネスプロセスの自動化や管理を支援するソリューションポートフォリオを拡充できるとしている。同社が最近買収した企業間連携ソフトベンダーのSterling CommerceやWeb分析サービスのCoremetricsの技術とあわせることで、この市場で高まっている顧客のニーズに対応するという。
買収完了後、Unicaの約500人の従業員はIBMのソフトウェアソリューショングループに編入され、Unicaのソフトウェア製品はIBMのコンサルティング部門「Business Analytics and Optimization Services」を補完する。
IBMは5月に、収益性の高いソフトウェア部門の強化を目的に、向こう5年間で200億ドルを投資する計画を発表している。
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