上記に掲げた指標は、ある程度調整をすれば、それぞれの広告管理画面で全て見られるようになっています。
しかし、製品数や広告セット数が増えるほど「どの製品群で」「どの訴求が」「今どういう状態なのか」を、管理画面を眺めるだけでは直感的につかみにくくなってしまいます。
そのため私は、製品群や訴求軸ごとに整理できる独自の管理表(ダッシュボード)を作り、毎日CSVで管理画面のデータを参照して全体感を把握できるようにしています。
この管理表をデイリーでチェックする際に重視しているのは、数字を“点”ではなく“線”で見ることです。
例えば、「公開直後」「設定変更直後」「(設定変更した)数日後」「さらにその1週間後」──同じ断面で切った数字が、時間経過とともにどう変化しているか。前日や基準時点のレポートと比較しながら変化を見て、さらに予算を張るのか、少し絞るのか、それともそのまま触らず様子を見ていくのか、といった判断を行います。
日々の広告運用でやっていることは、派手な改善ではありません。多くの場合は、広告セットの費用配分を微調整したり、広告そのものを止めたりする程度です。
しかし、それでも構造的に改善が見られないと感じた時にはときに、初めて「作り直し」を検討します。この地味な積み重ねこそが、広告を“育てる”実務なのです。
ROAS、CPA、CPOは重要です。
ただし、それはあくまでも財務的な視点の指標であって、施策活動をどのように変えていくのか、という情報は与えてくれません。
──この役割分担を意識することで、広告運用は初めて、属人的な勘や経験から、再現性のある判断へと近づいていきます。
それが、日々の実務の中で私がたどり着いた、広告運用における数字の捉え方です。
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