どの部分を社内で担うのか、どの部分を社外と連携するのかは会社規模、予算などによって変わるので、必ずしも正解はありません。
ですが、これまでの私の経験値から整理すると、効果的なデータドリブンなPDCAサイクルを実現するためには、以下の職種と役割が必要ではと考えています。
それぞれ明確に必要なスキルが違うため、適切な人材がいるかを確認し、社内からの登用や今後の採用などの検討に役立ててください。
ディレクター
アナリスト
エンジニア
デザイナー
企画・プロモ
12回にわたった小川卓の「学び直しWebサイト改善」シリーズも今回が最後です。ここまで、Webサイト改善に必要となるさまざまな内容を解説してきました。
データ取得・レポート・分析にも多く触れてきましたが、これらはあくまで手段です。本来の目的は、改善施策を出す・実行する・それらを評価し、また次へとつなげていくことです。
繰り返しにはなりますが、継続的なPDCAサイクルを支えるデータドリブンな文化の定着は、仕組みを用意するだけでは実現できません。最後は「人」なのです。
そのために、経営やマネジメント層には、「理解を示す」「障害を取り除く」、そして「自分が確信を持つまで考えて信じる」ことが求められます。
まずは、データドリブンな改善活動を業務ミッションとして担ってもらう人材を用意し、小さくても一度PDCAサイクルを回すことから始めましょう。積極的に発信してくれるタイプの人材を見つけ、やれる範囲からスタートして成果を出すことで、その人が周りを巻き込み、次の人材が出てくる好循環を作り出せます。
現場の担当者は、「自分の改善指標を明確にする」「PDCAサイクルをより回りやすくする」「自分で解決できない場合は周りや上司に相談する」ようにしましょう。
既存の業務を「捨てる勇気」と新しい業務に「踏み出す勇気」を持って、PDCAサイクルを回せば、今よりもっと成功しやすい組織が出来上がり、今よりもっと働きやすい環境も手に入るでしょう。
このシリーズの学びから何ができるかを考えて、まずは1つチャレンジしてみてください! では、また別の機会にお会いしましょう!
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おがわ・たく UNCOVER TRUTH CAO(Chief Analytics Officer)。Webアナリストとしてマイクロソフト、ウェブマネー、リクルート、サイバーエージェント、アマゾンジャパンなどで勤務。解析ツールの導入・運用・教育、ゴール&KPI設計、施策の実施と評価、PDCAをまわすための取り組みなどを担当。全国各地で講演を毎年40回以上行っている。
UNCOVER TRUTHは、データ活用基盤であるCDP「Eark」の提供や、それらCDPの構築と活用を支援するコンサルティングサービスと、コンテンツデータによるユーザー体験分析ツールの「Content Analytics」を提供しております。各ソリューションを通じて、企業が保有する1stPartyDataの分析や活用を促進しています。
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