Domoの年次レポート「Data Never Sleeps」は、インターネット上で1分間ごとに起きていることを簡潔に要約し、インターネットの動きを一目で理解できるスナップショットを提供している。そこで明らかになった2025年の注目トピックスを紹介する。
Domoは、年次分析レポート「Data Never Sleeps(DNS)」を発表した。このレポートは、私たちのさまざまなオンライン行動をスナップショットで示したもので、人々のやりとりによって毎分どれだけのデータが生成されているのかを視覚的に理解できるようにしている。
12回目となる今回のDNSによると、世界のインターネットユーザーは過去最高となる55億2000万人を記録した。最新の概要は以下の通りだ。
今回、ソーシャルメディアやゲームといった従来のオンライン活動に加え、AI(人工知能)の処理や利用状況に関するデータも新たに盛り込まれた。これにより、AIが新たな形でエンゲージメントを生み出し、従来のデジタル巨人たちの地位を揺るがす兆候が明らかになった。
Google検索回数は前年の毎分630万回から590万回に減少し、前年比6%の減少となった。この要因として、生成AIチャットサービスが検索領域を侵食している可能性が指摘されている。また、AppleのSiriは毎分100万件以上の質問に答え、GoogleのGeminiは同じ時間枠で8574人が利用しており、AIが日常業務を簡素化する上で重要な役割を果たしていることが分かる。
Netflixの配信時間は2021年比19%減の36万2962時間に落ち込んだ。一方、TikTokやSnapchatなどのプラットフォームは引き続き成長を続けている。TikTokでは毎分1万6000本の動画がアップロードされ、Snapchatでの送信数は前年比37%増加した。また、FacebookとInstagramでは毎分1億3890万本のリールが再生され、無料のデジタルエンターテインメントが依然として優勢であることが示されている。
「Data Never Sleeps 12.0」は、関連リンクからダウンロードできる。
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