2024年末に電撃デビューした国産SNS「mixi2」。企業の新たなコミュニケーションチャネルとして期待しているマーケターに向けて、アカウント開設前に知っておきたいポイントをエキスパートが解説する。
2024年12月16日、MIXIは同社が運営する「mixi」の20周年を記念し、新たなSNS「mixi2」をリリースしました。リリースから1週間で登録者数が120万人に達するなど、好調な滑り出しを見せており、個人ユーザーだけでなく、企業が公式に運営する「企業アカウント」も徐々に増えています。筆者が所属するホットリンクや、ホットリンクが運営するメディア「fasme(ファスミー)」も、いち早くアカウントを開設しました。
この記事では、mixi2の特徴と、これから企業アカウントを開設しようと考えている方々に知っておいていただきたい3つのポイントを紹介します。
mixi2はmixiの名を冠しているものの、完全に別のサービスであり、X(旧Twitter)やThreadsに近いテキスト主体のSNSです。大きな特徴として挙げられるのは、本来の意味での「タイムライン」が採用されている点です。つまり、ユーザーの画面にはフォローしている人の投稿が時系列に並びます。これは、XやThreadsのコンテンツ表示が現在のSNSで主流となっているアルゴリズムによる推薦で決定されるのと対照的です。シンプルな時系列表示はXの前身である旧Twitterが初期に採用していたスタイルであるため、ユーザーからは「懐かしい」「見やすい」といった声が上がっています。
mixi2はローンチ直後からアップデートを重ねており、より使いやすいSNSになるよう日々進化を続けています。「使い勝手が良い」「居心地が良い」という印象が広まれば、ユーザーも増加していくでしょう。
mixi2アカウント開設前に知っておきたい3つのポイントを紹介します。
現在、mixi2はiOS/Androidアプリのみで提供されており、ブラウザ版はありません。他のSNSでは企業アカウントへの投稿はPCからするのが一般的ですが、mixi2ではスマートフォンでの操作が必須となっています。
mixi2のアカウントを作るには、既存アカウントからの「招待」を受ける必要があります。アカウントをお持ちでない方は、ホットリンクが発行した招待リンク(https://mixi.social/invitations/@hottolink/6sjJWztBpJdvqU9g3RtgET)からも作成が可能ですので、ぜひお試しください。「新規登録でこのユーザーを自動フォロー」と書かれていますが、アカウント作成後にフォロー解除ができます。上記URLにはPCからもアクセス可能ですが、先述したように新規登録やログインにはスマートフォンでの操作が必要です。
招待リンクにアクセスすると、以下のような画面が表示されるので、「新規登録」に進みましょう。
ここで、mixi2のアカウントをすでに作成済みの方、中でも個人アカウントを持っている方にご注意いただきたいことがあります。それは「アカウントの新規登録は、個人アカウントからログアウトした状態で行う」ということです。
その理由はこの後説明しますが、先にログアウトの仕方を説明します。ログアウトはアカウントTOPの右上にある歯車マークをタップし、表示されたメニューの最下部にある「ログアウト」から行います。
「ログアウト」の上には「ユーザーの切り替え」があり、タップすると「新しいユーザーを作成」という項目が表示されます。
この「新しいユーザーを作成」では、既存のアカウントとひも付く形でアカウントが作成されます。もし、個人で利用しているアカウントAがある状態で、業務で必要なアカウントBを作ることになった場合、この「ユーザーの切り替え」からBを作成してしまうと、AとBの情報がひも付き、Bのログインに必要なメールアドレスでAにもログインできるようになってしまいます。
これの何がまずいのかと言うと、例えばBを自分以外のメンバーと運用することになったら、ログイン用のアドレスを使って、自分以外のメンバーでも自分の個人アカウントであるAにログインできてしまうのです。
そのため、既存アカウントと新規アカウントをひも付けたくない場合は、必ず既存アカウントからログアウトして「新規登録」を行う必要があります。
なお、アカウントTOPの歯車マークから「アカウント」に進むと、「アカウントの削除」という項目がありますが、そこには「アカウント及びそれに紐づく全てのユーザーのデータベースは完全に削除され、そのアカウントではログインできなくなります」と書かれています。
現時点では、ひも付いているアカウントのうち、特定のものだけを削除することはできない仕様になっています。この点も注意してください。
招待リンクにアクセスし、認証コードを入力すると「IDを入手」という画面に移行します。
IDはユーザー検索などで使用するもので、「世界で1つのID」を設定する必要があります。企業アカウントとして運用する場合、IDはお客さまに自社のアカウントを見つけてもらう手掛かりになります。企業名や商品・サービス名など設定したい文字列がある場合は、先にIDだけでも取得しておくことをお薦めします。
IDに使用できるのは半角英数とアンダーバー(_)のみ。4文字以上で設定します。すでに登録されているIDを設定しようとすると「この名前はすでに他のユーザーに使用されています」と警告が表示され、変更を求められます。
IDの設定が完了すると、いよいよmixi2への投稿や他ユーザーのフォローや投稿へのリアクション、コミュニティ作成・参加が可能になります。今後アカウントを運用することを見据えて、前述した3つのポイントに注意して、アカウントの開設から始めてみてください。
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