アンダーワークスは「マーケティングテクノロジーカオスマップJAPAN 2024-2025」を発表した。
デジタルマーケティングの支援を行うアンダーワークスは、独自調査を経て2019種類のマーケティングテクノロジーを新たな30分類で体系的に可視化た「マーケティングテクノロジーカオスマップJAPAN 2024-2025」を発表した。
2017年より毎年発表しているこのマーケティングテクノロジーカオスマップは今回で8回目のアップデートを迎えた。今回は、以下の3つの技術革新に注目している。
生成AIは実験段階から実用段階へと進化した。ChatGPT、Claude、Geminiといった基盤モデルの進化に加え、業界特化型AIが登場し、ビジネスへの導入が一層加速している。コンテンツ制作における人間とAIの協調、RAG技術を活用したインテリジェントな顧客対応、データ分析の民主化など、幅広い領域で革新が進んでいる。企業は独自のブランド価値を守りながら、より高度で個別化された顧客体験の提供を目指している。
販売チャネルは従来の枠組みを超え、顧客体験を生み出す基盤へと進化している。リアルとデジタルの融合により、AIを活用したパーソナライゼーションが進展し、購買体験の価値がさらに向上している。また、ソーシャルコマースやメタバースといった新たなチャネルの普及によって、購買体験にエンターテインメント性が加わり、顧客との新しい関係構築が進んでいる。
メタバースはエンターテインメントとビジネスの双方で急速に進化している。ソーシャルエンゲージメントとゲーミフィケーションが融合し、仮想空間内での経済活動が活発化している。ビジネス領域では、展示会や商談の場がデジタルツイン技術によりリアルに再現され、製品プレゼンや仮想ショールームが実用化されている。こうした技術基盤の進化に伴い、顧客価値を軸にした戦略構築やユーザーコミュニティーの活性化がこれまで以上に求められている。
技術と創造性が融合する現代において、マーケターの職能は日々アップデートされている。この変化の波を逃さず、進化の方向性を適切にキャッチアップし続ける姿勢が、競争優位を築く鍵となるだろう。
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