メルカリは海外からの日本の商品の購入状況をまとめた「越境取引2024年上半期トレンド」を発表しました。
メルカリは2019年11月に越境取引を開始しており、現在、74社の海外越境EC事業者と連携して約120の国・地域で「メルカリ」を通じて、日本の商品を購入できるようになっています。約5年で越境取引件数は累計1700万件を突破し、GMV(流通取引総額)は前年比約3.5倍に成長しています。2024年上半期の取引金額の多い国・地域トップ5は中国、台湾、米国、香港、シンガポールでした。
以下、「越境取引2024年上半期トレンド」を紹介します。
2024年上半期にメルカリを通じて海外で売れている商品カテゴリーの取引金額トップ5は1位「ポケモンカードゲーム」、2位「フィギュア(コミック・アニメ)」、3位「ピンズ・ピンバッジ・缶バッジ」、4位「バッグ(レディース)」5位「CD(K-POP・アジア)」となりました。取引件数トップ5は1位「ピンズ・ピンバッジ・缶バッジ」、2位「CD(K-POP・アジア)」、3位「アイドルグッズ」、4位「アクリルスタンド」、5位「フィギュア(コミック・アニメ)」となっており、推し活関連グッズが上位を席巻しました。
海外で売れている各商品カテゴリーのうち取引件数の多い国・地域トップ5の傾向を見ると、「アイドルグッズ」は中国で最も多く取引され、それ以外の商品カテゴリーは米国が取引件数でトップとなりました。各カテゴリーにおいて、アジア・北米地域が上位にランクインしており、「推し活」への関心および需要の高さが反映されています。
海外市場で人気の高い日本のアニメキャラクターの売り上げは「ポケモン」がトップでした。次いで「ちいかわ」「ワンピース」「ドラゴンボール」「呪術廻戦」が上位にランクインしています。
国内のメルカリでは「エンタメ・ホビー」関連商品が取引件数の4割以上を占めており、「推し活」を通じた消費行動が「キャラクターグッズ」や「タレントグッズ」の人気を推進しているとのこと。このトレンドは海外でも見られ、「カプセルトイ」や「くじ」でしか手に入らないアニメ・キャラクターグッズやアイドルの日本限定グッズなど、C2Cマーケットプレイスだからこそ手に入るアイテムの取引が活発化しているようです。
メルカリは越境取引額3位の米国には現地法人を設立しており、2024年8月にはUS版メルカリで日本の商品を購入できる新機能「Mercari × Japan」開始しています。また、2位の台湾からもWeb版「メルカリ」(繁体字名「美露可利」)を通じて、日本で出品された商品を購入することが可能となりました。世界に広がる推し活の勢いはどこまで続くのでしょうか。
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