D2CとD2C Rは、Cookieレス環境でもリターゲティング広告やオーディエンス分析が可能な新サービスの先行案内を開始した。
NTTドコモ子会社のD2Cとその子会社でデジタルマーケティングに特化した事業を行うD2C Rは2024年6月19日、Cookieレスに課題感を感じているクライアント企業を対象に、NTTドコモが提供するポストCookieソリューション「docomo connecting path(以下、コネパス)」に対応する各サービスを利用するための計測タグの先行配布(無償)を開始した
D2Cでは「コネパス」を活用した広告プロダクトの拡充を予定しており、Cookieレス環境下においても持続可能なターゲティング広告配信や広告効果計測を提供する。プロダクトの開発はD2C、クライアント企業向けの販売はD2C Rにて行う。
コネパスは、NTTドコモが提供する共通ID「dアカウント」顧客の事前同意の下、ドコモが発行するIPアドレスなどを用いてユーザー識別を可能にする広告専用ID発行ソリューション。すでにサードパーティCookieが完全廃止されたAppleのWebブラウザ「Safari」でのターゲティング広告配信や広告効果計測が可能になっており、D2Cが提供する「docomo Ad Network」で利用できる。
近年、世界的なプライバシー保護の潮流を受けて、サードパーティCookieを規制する動きが加速。広告主が消費者のライフスタイルに合わせた有益な広告を配信することが難しくなっている。D2Cグループではコネパスを活用したプロダクトを拡充することで、プライバシーに配慮した形で広告主のCookieレス下でのマーケティング課題に応えていくとともに、消費者に対して適切なターゲティングによる有益な広告体験を提供する。
D2Cでは、すでに提供開始済みの「docomo Ad Network」に加え、下記のサービスの提供開始を予定している。
D2C Rは上記の新サービス提供開始に先立ってコネパスサービス利用に必要なタグ発行およびドメイン申請の受け付け(無償)を開始。早期導入で上記新商品のリリース開始時より配信量を担保しながら獲得効率の良いリターゲティング配信の実現が可能になる他、ユーザー可視化サービスなどを通して、ポストCookie環境においても持続可能なマーケティングを支援する。
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