インテージが全国の15歳から79歳の男女を対象に実施したゴールデンウイークに関する調査の結果です。
インテージは、全国の15歳から79歳の男女を対象に、ゴールデンウィーク(以下、GW)に関する調査結果を実施しました。2023年5月8日に新型コロナウイルスの感染法上の分類が5類に移行してからまもなく1年。前年の調査ではGWの予算は大幅増(関連記事:「2023年のゴールデンウイークの予算は前年比1.7倍――インテージ調査」)となりましたが、2024年はどうなったでしょうか。
2024年のGW予算は平均2万7857円となりました。前年の平均予算は2万7870円であり、ほぼ横ばいの結果となりました。また、今回の調査結果と15〜79歳の推定人口から試算した2024年のGW市場規模は2兆6952億円と見込まれます。
予算増加の理由としては「外出や人に会う機会が増えるから」が33.3%で最多。「物価高・円安だから」(31.9%)、「新型コロナが5類に移行したから」(23.2%)が続きました。逆に、予算減少の理由としては「物価高・円安だから」が31.1%で最多となり、「給料が増えないから」(30.0%)、「遠出をすることが少なくなったから」(24.5%)が続きました。「飛び石連休だから」は9.0%にとどまっており、大型連休が取りづらいからというよりも、物価高や円安の影響が強く出ているようです。物価高や円安がGWにかける予算への影響を聞くと、「かなり影響する」「やや影響する」の合計は63.4%でした。
GWの予算の変動を給料の増減別に見てみました。2024年4月以降または近々自身の給料が「増える」は16.9%、「変わらない」は69.6%、「減る」は13.5%でした。
GWの予算が「増えそう」と回答したのは給料が増える人で33.7%。給料が変わらない人や減る人に比べて多くなっていますが、一方で給料は増えるがGWの予算は「変わらない」と回答した人が49.6%と半数を占めています。
GWの過ごし方(予定)は「自宅で過ごす」が34.1%で最多。「外食に行く」(20.5%)、「ショッピングに行く」(16.7%)が続き、上位は前年と変わりませんでした。ただ、「ショッピングに行く」は前年の23.5%から6.8ポイント減少しました。「国内旅行」(2023年:14.4%、2024年:15.6%)、「海外旅行」(2023年:0.8%、2024年:1.0%)も大きな増加はありません。
家でのんびりと過ごすのも悪いわけではありません。しかし、新型コロナ5類移行後初であり2024年の春闘では高水準の賃上げがあったことを考えると、やや寂しい印象は否めません。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.