ソニー生命保険が毎年実施している「社会人1年目と2年目の意識調査」の2024年版の結果です。
ソニー生命保険は2024年3、2024年春(4月)から働き始める社会人1年生、または就職してから1年が経つ社会人2年生で20〜29歳の男女1000人(1年生500人、2年生500人)を対象に、11回目となる「社会人1年目と2年目の意識調査」を実施しました。
社会人1年生に対して「初任給はどのようなことに使いたいか」を聞いたところ、最も多かった回答は「貯蓄に回す」(39.8%)でした。次いで高くなったのは「生活費(食費など)に充てる」(30.6%)。以下、「自分にちょっと良い物を買う」(25.4%)、「親への贈り物を買う」(24.4%)、「親をご馳走につれていく」(21.4%)などが続きました。
社会人2年生に対して「初任給はどのようなことに使ったか」を聞いたところ、回答が多かった順に「貯蓄に回す」(32.2%)、「自分にちょっと良い物を買う」(26.8%)、「生活費(食費など)に充てる」(24.8%)、「親への贈り物を買う」(20.8%)、「友人と飲み会・食事会を楽しむ」(20.4%)という結果になりました。
社会人2年生に、社会人1年目の生活でかかったお金(平均)について聞くと、「身だしなみ(スーツ・化粧品など)」は4万8429円、「自己投資(資格取得、セミナー参加、書籍購入など)」は2万5295円、「プライベートな付き合い・交際」は20万2990円、「実家に入れた金額」は15万3888円でした。
男女別にみると、「プライベートな付き合い・交際」は男性が19万3752円、女性21万2228円と、男性と比べて女性の方が1万8476円高くなり、「実家に入れた金額」は男性16万2328円、女性14万5448円と、女性と比べて男性の方が1万6880円高くなりました。
2023年の調査結果と比較すると、「身だしなみ(スーツ・化粧品など)」は2023年の4万2210円から2024年は4万8429円へ6219円増加。2023年5月の新型コロナ5類移行に伴い、テレワークから出社勤務への勤務形態の変更が増加し、スーツや化粧品にお金をかける人が増えた可能性があります。他方、「プライベートな付き合い・交際」は2023年の21万3448円から2024年は20万2990円へ、1万458円減少しました。物価上昇の影響で交際費への出費を抑えた人が増えたと考えられます。
出世に関する意識について、全回答者に「将来どの役職まで出世したいか」を聞いたところ、「課長」が12.4%、「部長」が18.4%、「役員」が13.7%、「社長」が7.3%で、合計は51.8%となり、「出世したいと思わない」は48.2%でした。
「出世したい」社会人1年生は56.4%、2年生は47.2%。「出世したいと思わない」社会人1年生は43.6%、2年生は52.8%でした。年次別の結果をさらに男女別にみると、社会人2年生の女性では「出世したいと思わない」が63.6%と、他の層と比べて高くなりました。
出世よりも大事なことを見つけたのか、上司を見て出世に幻滅したのかは定かではありませんが、働く前に抱いていた考えが実際に働いてみて変わること自体は、ごく自然なことなのかもしれません。
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