「データ活用の内製化/自走化」はどこまで進んでいるのでしょうか。インキュデータが調査しました。
ソフトバンクと博報堂、Treasure Dataの共同出資会社で企業のデータ活用支援を行うインキュデータは、大企業に勤める20〜40代のビジネスパーソン(経営企画、情報システム、DX推進部署、マーケティングその他に従事している人)1506人を対象に「企業の顧客データ活用に関する調査」を実施しました。
最初に顧客データ基盤の整備状況について聞くと「顧客データ基盤を構築・運用している」という回答は36.2%でした。以下、「顧客データ基盤はなく、かつ構築の予定もない」が10.6%、「顧客データ基盤を構築中である」が8.6%、「顧客データ基盤はないが、構築を検討している」が5.6%という結果でした。
顧客データ活用領域における内製化/自走化に関する方針としては「データ活用に関する全ての業務を内製化/自走化をしたい」が35.6%、「データ活用に関する一部業務は内製化/自走化をしたい」が42.8%で、合わせて78.4%の企業がデータ活用に関する業務を内製化/自走化したい意向であることが明らかになりました。
実際に内製化や自走化はどこまで進んでいるのでしょうか。顧客データ活用領域における内製化/自走化に関する取り組み状況について尋ねたところ、「全社でデータ活用の内製化/自走化に積極的に取り組んでいる」はわずか13.9%で、8割以上がデータ活用の内製化/自走化に積極的に取り組めていないという実態が明らかになりました。
「データ活用に関する全ての業務を内製化/自走化をしたい」「データ活用に関する一部業務は内製化/自走化をしたい」と回答した人に内製化/自走化をしたい理由を尋ねたところ、「自社にて顧客データ活用のノウハウ、ナレッジ、経験の蓄積のため」が51.0%でトップ。次いで「外部への委託コストの削減のため」が36.2%、「ビジネス変化への柔軟な対応のため」が33.9%と続きました。
顧客ニーズの把握や迅速かつ柔軟な意思決定のためにデータ活用の内製化/自走化へのニーズは高まっています。一方、データを活用できる人的リソースやノウハウの不足など課題が顕在化していると言えそうです。
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