メンバーズデータアドベンチャーカンパニーが実施した調査によると、約6割の企業がデータ活用を内製化し、約3割が内製化を増やす意向であることが分かりました。
メンバーズの社内カンパニーであるメンバーズデータアドベンチャーカンパニー(以下、データアドベンチャー)は、DX(デジタルトランスフォーメーション)やデータ分析業務に携わる就業者326人を対象に、データ活用に関する調査を実施しました。
データアドベンチャーはデータ活用戦略の策定から分析基盤や運用体制の構築、内製化までを支援する「データ領域プロフェッショナル常駐サービス」を提供しています。DXの進展に伴い多くの企業がノウハウの蓄積を目指してデータ活用の内製化に取り組む中、データアドベンチャーにはデータ活用の内製化に関する相談が増えています。今回の調査はそうした状況を踏まえ、データ活用の外部委託と内製化の現状を明らかにす目的で実施されました。
データ活用に関する外部委託利用度合いについて聞いたところ、ある程度ないしほとんど内製化をしている企業が約6割(56.8%)を占めました。
次に、今後のデータ活用内製化の意向について聞いたところ、最多は「割合は変えない」(47.2%)でした。「内製化を増やす」は32.8%で、「外部委託を増やす」は20%にとどまりました。これを現状の外部委託利用度合い別で比較すると、内製化が進んでいる場合は外部委託を増やす意向が低く、ほとんど外部委託をしている場合は外部委託を増やす意向を持つ企業と内製化を増やす意向を持つ企業とに分かれました。ただし、割合でいうと内製化を増やす意向を持つ企業が多い結果となりました。
データ活用に関する業務の外部委託利用度合いで「ほとんど内製化している」以外の回答をした人(205人)にデータ活用の内製化が進まない理由を聞くと、最多は「データ活用人材が育成できない」(62.9%)で、「データ活用人材が採用できない」(42%)、「データ活用に人員を割くことができない」(34.6%)が続きました。
調査結果から、すでに内製化が進んでいる企業は多いものの、そうでない企業では人材不足が大きな障害となっていることが明らかになりました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.