企業公式アプリの利用者のインストール理由やプッシュ通知の許諾状況などについての調査結果です。
NTTドコモの新規事業子会社でエンタープライズ企業を中心にアプリ開発支援を手掛けるDearOneは、企業公式アプリを利用している一般消費者を対象に、アプリのインストール理由やプッシュ通知の許諾状況などについて調査しました。
「なぜインストールするのか?」という質問では、「ポイントカード代わりのため」が47%と最多で、次いで「ログインポイントなどポイントが貯まるため」が38%、「継続的にクーポンを手に入れるため」が36%と続きました。多くの企業やブランドではアプリのインストールを促すために初回クーポンを発行していますが、調査からはそのための一度限りの利用というよりも、ポイントカードとして常備し、店舗やブランドを継続的に利用する意思が感じられる結果となりました。
個人がインストールしている企業独自のアプリのうち、どれぐらいのアプリでプッシュ通知を許可しているか調べたところ、20代から60歳以上までの全年代において、半数以上のアプリのプッシュ通知を拒否しており、「全て拒否」もそれぞれ30%以上に上ることが分かりました。
企業やブランド側が有効活用したいプッシュ通知が、実態としてはあまり届いていないということが明らかになったわけですが、その状態を放置すれば、結局はブランドへの接触頻度も下がり、アプリ自体がアンインストールされてしまいます。せっかくのアプリへの投資を無駄にすることなく、顧客とのエンゲージメントを維持していくために、通知内容やタイミング、頻度など、顧客のニーズを踏まえたたゆまぬ改善が求められます。
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