「ECプラットフォーム」 売れ筋TOP10（2024年2月）：「テクノグラフィック」で読み解くMarTechの現在

[TecPlus]

　今週は、ECプラットフォーム製品（ECサイト構築ツール）の国内売れ筋TOP10を紹介します。

　2024年1月は、TOP10にランクインしている全ての製品が対前月比で増加しましたが、2月に入り、GMOパペポの「Color Me Shop」以外はプラスマイナスゼロ、もしくは減少となりました。

　これまで大きく増加傾向が続いていた「Shopify」もマイナス151ドメインとなり、最も減少したのがアドビの「Magento」でした。

気になるECトレンド

　幅広いビジネスを向上させるために効率的なソフトウェアソリューションを開発しているComputoolsは2023年12月22日、「10 Key Marketplace Development Trends to Watch in 2024」」（外部リンク／英語）を発表しました。同レポートは、モバイルコマースのさらなる成長とBOPIS（Buy Online, Pick Up In-Store：オンライン購入・店頭受け取り）の台頭に注目しています。

　スマートフォンなどのモバイルデバイスの普及は、Eコマースの世界に大きな影響を与えており、2024年も業界を形成し続けると予想されます。ユーザーに高品質な体験を提供するためのモバイルファースト設計（アダプティブデザインまたはレスポンシブデザインに重点を置くことやGoogle AMPテクノロジーを組み込むことで検索エンジンのランキングを向上させることなど）を取り入れることで、企業は競争の激しい市場で先を行くだけでなく、オンラインでの可視性を高められます。

　新型コロナウイルス感染症（COVID-19）のパンデミックにより注目されるようになったBOPISですが、Research and Marketsのレポート（外部リンク／英語）は、その市場規模が2027年までに世界で7031億8000万ドルに達し、年間19.3％の割合で成長すると予測しています。配送料がかからない、店内で手軽に商品が探せる、自分の都合で商品が受け取れるなど利点の多いBOPISはZARA、Walmart、Targetなど米国の大手小売業者で積極的に導入されています。特にTargetは、専用のアプリを使って注文を効率的に処理し、駐車している車に商品を届ける「Drive Up」機能により、待ち時間を減らして全体の利便性を高めています。

この連載について

TecPlus（テックプラス）はAI塔載型チャットツールを提供するチャットプラスが提供する競合テクノロジーの導入・解約情報データ（テクノグラフィック）サービスです。同サービスは高精度のトラッキング技術で国内150万以上の企業のドメイン・URLを解析。海外および国産の1000以上のツールについて、「いつから導入開始？」「いつに解約された」「企業のテクノロジー環境は」「どのサイトへ導入されている？」などを特定し、自社の営業活動やマーケティング効率を最大化するデータ提供を国内ICT企業やDXを促進する一般企業向けに提供しています。これを基に当連載ではテクノグラフィックデータにフォーカスし、関連製品の導入数ランキング（直近1カ月）を週替わりで紹介します。