デジタル化の進展に伴うマーケティング業務の高度化をはじめ、マーケティング部門の本来業務を自社主導で行う力(マーケティングリーダーシップ)の強化を支援する。
NTTデータグループのビジネスコンサルティング会社クニエは2024年2月14日、同社がこれまでマーケティングとセールス分野における業務改革やDX、組織改革の支援を通じて得た知見に基づき開発した「マーケティングリーダーシップ支援サービス」の提供を開始した。費用は個別見積もり。
クニエはこれまで大企業を中心にマーケティング部門や営業部門の業務改革支援を手掛けてきた。近年はデジタルマーケティングやカスタマーサクセスにも注力している。広告代理店などの外部パートナーが行っているようなマーケティング実務そのものではなく、コンサルティングファームとして、マーケティング部門の戦略策定から組織・人材育成、ツール導入などの支援を担う。本サービスにおいても、顧客企業が自社主導で高度なマーケティング業務を実施できるよう、ケイパビリティー(組織能力)強化に向けて伴走する。
サービス内容は「マーケティングリーダーシップを担う推進体制づくり」と「自社主導のマーケティング業務を支える仕組み強化」の2つ。前者においては、外部パートナーとの連携方法や組織・人員配置、専門人材育成方針などの見直しを行う。後者においてはまず間接業務を効率化することでマーケティング業務の生産性向上を図り、高度業務へリソースをシフトする仕組みを構築する。また、企業の取り組み状況に応じて顧客データ基盤の整備や部門ごとに散在しているデータおよび施策の全社最適化も支援する。
支援先としては主としてB2Cメーカーを想定している。B2Cメーカーはこれまでもリアルメディアやデジタルメディアといったさまざまなタッチポイントを駆使してマーケティング活動を行ってきたが、近年はここに小売業の広告サービスであるリテールメディアが加わることになり、アロケーション(投下費用配分)をどのように考えるか、そもそもリテールメディアをどのように活用していくのかなどの対応が求められているからだ。
クニエは、本サービスを通じてマーケティング部門のケイパビリティーが強化されることで、顧客企業は内製化を進める一方で外部パートナーとの連携を主導する力が付き、結果として外注コスト最適化とマーケティング施策の精度向上が期待できるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.