イケア・ジャパン、AI模様替えルツール「IKEA Kreativ」を日本でも提供開始理想の部屋を3D空間でデザイン

自分の部屋の写真を基に作り出したデジタル空間にIKEAの家具やアクセサリーを配置することで自分の生活空間を自由にデザインできる機能と、IKEAが用意した3Dショールームを基にデザインを変更できる2つの機能を提供。

» 2024年02月15日 09時00分 公開
[ITmedia マーケティング]

 スウェーデン発の家具のSPA(製造小売業)であるIKEA日本法人のイケア・ジャパンは、AIを活用した新しいデジタルホームデザインツール「IKEA Kreativ(イケアクリアティーヴ)」の導入が順次開始され、2024年2月27日にはIKEA公式アプリ(iOS版またはAndroid版)を利用する全ての日本のユーザーが利用可能になると発表した。自分の部屋の写真を基に作り出したデジタル空間にIKEAの家具やアクセサリーを配置することで自分の生活空間を自由にデザインできる機能と、IKEAが用意した3Dショールームを基にデザインを変更できる2つの機能を提供。デザイン空間を3Dで視覚化できるので家具の買い替えがよりイメージしやすくなる。同ツールはIKEAのWebサイトでも使えるようになる。

IKEAの商品がある理想の空間を自由にデザイン可能に

 IKEA公式アプリのメイン画面でIKEA Kreativのバナーをタップし、スマートフォンのカメラで自分の部屋を撮影・スキャンすることで、リアルで正確な寸法の3Dレプリカを手軽に作成することができる。3Dレプリカは編集可能で、既存の家具やアイテムを画面から消去することができ、ツールに登録されているさまざまなIKEAの商品を自由に配置して自分の理想の空間をデザインすることができる。選択した商品は移動、回転、積み重ねも可能。スキャン以外のステップはPCからも使用できる。スキャンしたデジタル空間をデザインするためにはIKEA Familyへの入会が必要だ(入会費・年会費無料)。

 自分の部屋をスキャンする以外に、IKEAがあらかじめ用意した3Dショールームをベースに、IKEAの商品の配置やコンビネーションのアイデアを試すこともできる。50を超える空のショールームやデザイン済みのショールームの中から好きな画像を選択し、デザインの一部の商品を違う商品に変更したり、新たに商品を追加するなど自分だけのショールームを作ることも可能だ。

 理想の空間をデザインしたら、デザインのアイデアを後でも見られるようにアカウントに保存したり、他人と共有することもできる。選択した商品をオンラインで簡単に購入することも、イケア店舗で実物を見て購入することもできるため、より自分の部屋と理想の空間をイメージして買い物が楽しめる。

WebサイトではIKEA Kreativを使用したした例を「ビフォー・アフター」として見ることができる。画像イメージ

 IKEA Kreativは、IKEAが保有する家での暮らしに関する知識やデータと最新のAIおよびコンピュータービジョンのテクノロジーを使用し、スキャンされた空間を正確に把握し、デジタル空間を生成する。AIアルゴリズムにより、ユーザーが撮影し生成したデジタル空間から既存の家具の一部または全てを消去し、自分の空間の新しい家具の配置や模様替えを簡単にデザインすることも可能だ。この機能の中核となるテクノロジーは、IKEA最大のフランチャイジーであるIngkaグループが2020年4月に買収したシリコンバレーのAIスペシャリスト、Geomagical Labsが開発した。

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