ログリー、インテントデータプラットフォーム「LOGLY Sphere」を開発ポストCookie対応

ログリーがデータプラットフォーム事業を開始。

» 2024年01月28日 11時00分 公開
[ITmedia マーケティング]

 ネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift」を提供するログリーはインテントデータプラットフォーム「LOGLY Sphere」を開発し、データプラットフォーム事業を開始した。

インテントデータとは?

 インテントデータとは、顧客や見込み客が製品やサービスを購入する意図や興味を示すデータのことで、具体的にはオンラインでの検索、Webサイト訪問、クリックなどの行動から収集される情報を指す。ログリーはCookieに依存しない広告配信技術として、2020年12月より「インテントキーワードターゲティング」を導入している。

 LOGLY Sphereはこの技術を応用しており、企業が自社のファーストパーティーデータとAIを活用することでポストCookie時代においても継続的にデータドリブンなマーケティング施策ができるようにする目的で開発したものだ。LOGLY Sphereの特長は以下の通り。

  • 大規模な行動データ・購買データの活用:月間約6億ユニークブラウザから取得したユーザーのオンライン行動データや月間400億インプレッション、100万件以上の商品購入データなどの膨大な広告配信データを統合・分析することで、ユーザーの購買行動・購買心理を可視化する。
  • AIによる言語解析技術を生かしたインテントデータ:Cookieを使用しないユーザー属性推定の特許技術(特許:第6511186号)やこれまで研究開発を進めてきたAIを活用した言語解析技術を利用してユーザーの購買心理の変化を可視化し、購入意向の高いユーザーを特定する。
  • パートナーとの連携によるデータ拡充:データプロバイダーと連携し、500万件の法人データや職種、役職データをマーケティングに活用。今後もデータプロバイダーと連携し、データを拡充予定。
LOGLY Sphereのサービスイメージ(画像提供:ログリー)

 なお、LOGLY Sphereでは個人を特定する個人情報は取り扱わず、ユーザーのプライバシー保護を最優先に考えた上で行動履歴や購買履歴を活用する。

 今後は、データプラットフォームを活用した事業展開を行う予定で、現在B2C向けの広告ソリューションやB2B向け業務改善ソリューションの開発中だ。また、マーケティングやプロモーション領域にとどまらず、生産や流通領域で業務効率化に活用できる需要予測データや金融領域で投資判断に活用できるオルタナティブデータなどを取りそろえる意向で、さまざまな業界におけるインテントデータの研究開発パートナーを募集していく。

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