Coca-Colaの2023年のクリスマスキャンペーンを手掛けるのはWPP Open X。トラックツアーやオンパックキャンペーン、OOHまで、サンタであふれるホリデーシーズンになる。
Coca-Cola(コカ・コーラ)は「世界にもっとサンタクロースを。」というメッセージを掲げたホリデーキャンペーンを開始した。このキャンペーンは、新しい広告クリエイティブに加えてデジタル要素や体験型要素の活用を重視している。キャンペーンは、世界中の80以上の市場で展開される。
Coca-Colaの最新のホリデーキャンペーンでは、サンタクロースとこの季節における優しさと喜びの精神という、これまで同社が約1世紀にわたって掲げてきたテーマ(外部リンク/英語)をさらに広げようとしている。CMでは、消防士やスケートボーダーからタクシー運転手やジム通いをする人まで、皆がサンタクロースに扮した想像の世界を描いた後、現実世界における優しさと寛大さの力を明らかにする。この広告のサウンドトラックには、英国の歌手セレステが歌う「I Could Be Santa Claus」を起用している。
ヒーロースポットに加え、このキャンペーンではデジタルチャネルと対面チャネルの両方で体験を提供する。Coca-Colaのアプリとモバイルサイト上の「Find Your Inner Santa(内なるサンタを見つけよう)」クイズは、ユーザーの「内なるサンタ」タイプを診断し、SNSで共有できるイラストを生成する。一部の市場では商品パッケージに添付されたQRコードからクイズに参加でき、サンタクロースの「公式」故郷であるフィンランドのロヴァニエミへの旅行などの賞品が当たるチャンスもある。
Coca-Cola Christmas Truck(宣伝トラック)も巡回する(※)。一部の市場では消費者にデジタルシーズナルカードを送ったり、地元の屋台を訪ねたり、地元の慈善団体に会う機会を提供する。OOH(屋外広告)は80以上の市場で展開され、消費者をクイズコンテンツに誘導する。
※編注:日本では2023年12月に全国8都市で実施。
この他、2本のクリスマスショートフィルムや、AIプラットフォーム「Create Real Magic」ではクリスマスをテーマにした拡張機能(AIを活用したクリスマスポストカードと報じられている)を準備するなど、キャンペーンの今後の展開についても予告している。詳細はシーズン後半に明らかにされるという。このキャンペーンはWPPのCoca-Cola専属チームであるOpen Xが開発したもので、WPPグループのVMLが主導した。また、同じくWPPグループであるGrey、Ogilvy、EssenceMediacomの各社がサポートした。
Coca-Colaの最新の決算報告(外部リンク/英語)によると、同社は生成AIトレンドの最前線に立つよう努めてきた。アートや音楽、そして新製品を通じた消費者向けの取り組み、さらにはインサイト、市場データ、調査、トレンドの支援にも生成AIを活用してきたと同社幹部は述べている。
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