サービス開始後短期間で1億ユーザーを獲得した後、成長が急減速したMetaの「Threads」。ポストX(旧Twitter)の筆頭候補として再度存在感をアピールするため、次の一手を打ってくるようだ。
Threadsに頻繁にログインし、アプリ内で会話に参加している全ての人にとって、これは注目に値するだろう。あなたのThreadsでの投稿が、Metaのアプリのクロスプロモーションの一環として、FacebookやInstagramでつながっている人たちのところで表示される可能性があるのだ。
投稿者: @brendenwoodThreadsで見る
ブレンデン・ウッド氏が投稿した(そしてソーシャルメディアの専門家マット・ナヴァラ氏が共有した)この画像(外部リンク/英語)に見られるように、Metaの最新のThreads利用拡大戦略では、Threadsの投稿やプロフィールの認知度を高めるためにFacebookを使用している。
ここしばらく低迷していたと言われるThreadsのエンゲージメントを高める意味では、理にかなっている。しかし、それはまた、ユーザーが好むと好まざるとにかかわらず、自身のThreads投稿がFacebookでつながっている友人に共有されるかもしれないということでもある。
投稿者: @parkerortolaniThreadsで見る
Vox Mediaのプロダクトマネージャーであるパーカー・オルトラーニ氏のThreads投稿(外部リンク/英語)によると、MetaはInstagramでも同様のThreadsプロモーションモジュールを用意しているようで、こちらはフィード上の投稿の間にThreadsアップデートの横スクロールが表示されている。
Threadsに登録するためにはInstagramのアカウントが必要であることを考えれば、その関連性はより明白であり、こうなることはあり得ることだった。
それに比べてFacebookとの関連はあまり意識されていないかもしれないが、これは大いに注意すべきことだ。あなたがThreadsに何を投稿しているかにかかわらず、それはあなたの祖父母、叔父、話したことはないがFacebookでつながっていてなぜかあなたの投稿全てに「いいね!」を押してくる叔母など、彼ら全員があなたの気の利いた小言や最新情報を目にする可能性があるのだ。
そして、彼らはあなたをフォローすることになるかもしれない。多くのユーザーがFacebookや他のアプリで全く異なるネットワークを持っていることを考えると、これは理想的なことではないだろう。
また、ユーザーの行動データをアルゴリズムにどのように利用するかという点でも、Threadsは他サービスと分離される必要がある。
人々はInstagramやFacebookと同じコンテンツをThreadsに求めてはいない。もしMetaが他のアプリからのシグナルを全て使ってThreadsでの投稿をレコメンドしようとしているのであれば、そのアルゴリズムは失敗する可能性が高い。だが、時間の経過とともに、Threads特有の行動に対する洞察が深まれば、それぞれをよりよく分離できるようになるだろう。
しかし、それはともかく、ここで問題なのは、今まさにThreadsの投稿がMetaの他のアプリに表示されようとしてることだ。当面このことは投稿する際に注意すべきだろう。
Threadsは間もなく、このための簡単なオプトアウト機能を追加するだろう。
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