Z世代は就活の情報収集でもタイパ重視の傾向――No Company調査今日のリサーチ

タイパ重視のZ世代は就職活動においても、コンテンツをカジュジュアルに受け取れるフォーマットを求めているようです。

» 2023年09月27日 14時00分 公開
[ITmedia マーケティング]

 採用広報・マーケティング支援を行うNo Companyは就職活動中の大学生241人を対象に、就職活動時のSNSやWebサイトの活用実態についてアンケート調査を実施しました。

 同調査結果によると、就職活動でSNSを利用することが「ある」と回答した人は全体の58.1%、前年調査時の57.2%とほぼ同等という結果となりました。また、SNSの検索機能で企業名などを検索し情報収集している学生は55.2%で、半数以上がSNSでも検索機能を使用していることが分かりました。

就職活動でのSNSを利用するか(出典:No Company、以下同)
企業情報をSNSで検索するか

求める情報発信フォーマット、「画像」「短尺動画」が「テキスト」を上回る

 就職活動の情報収集にSNSを利用する学生に、就職活動においてタイムパフォーマンス(時間当たりの成果)を意識するかをたずねたところ、「意識する」と回答した人が68.6%となり、いわゆる「タイパ」重視の人が多いことが分かりました。

タイムパフォーマンスを意識するか

 SNS上の企業情報を見て選考や入社意向度を上げた人は64.7%。中でも「非常に上がった」と回答した人は34.6%で、2022年に同様のアンケートを取ったとき(17.3%)から倍増しています。SNSの情報が学生の就職活動にとってより大きな影響を持ち始めていると言えそうです。

SNS上の企業情報を見て選考や入社意向度が上がったか

 企業に就活関連情報を発信してもらいたいメディアとしては、長文掲載が可能な「note」や就活関連メディアよりも、掲載文字数が少ないSNSが上位に来る結果となりました。調査のフリーコメントでは「YouTubeだと倍速視聴ができるので効率的」といった回答もあり、これらの結果も就活生のタイパ志向の表れとみられます。

どの媒体で情報を発信してほしいか

 希望する情報発信フォーマットとして最多は「画像」(48.5%)で、「短尺動画」(44.8%)がそれに続きました。画像と短尺動画はこれまで企業の情報発信フォーマットとして最も一般的だった「テキスト」(32%)を大きく上回る結果となりました。

どのようなフォーマットで情報を発信してほしいか

 なじみのある媒体でコンパクトな形で情報収集したいというZ世代のタイパ志向にいかに最適化するか、採用広報・マーケティングの成否を左右する重要なポイントと言えそうです。

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