コロナ後の中国マーケティングを占う 2023年の年中商戦「618」で日本ブランドはどう消費された？：2023年中国年中商戦「618」徹底解説【前編】

訪日中国人によるインバウンド消費の本格的な復活を目前に、対中国の事業戦略に役立つヒントをエキスパートが語った。前編は「インバウンド復活直前の618イベントで日本ブランドはどう消費されたか」。

[下玉利尚明，タンクフル]

　中国におけるEC活性化のイベントは、日本ブランドにとっても中国での認知拡大や販売促進につながる絶好の機会だ。よく知られるのが、毎年11月11日に開催される「ダブルイレブン（W11／独身の日）」だが、毎年6月18日の年中商戦「618」も負けていない。2023年の618では中国EC全体の総売上高は7987億元（1元を20円で換算すると約16兆円）で、前年比14.7％増となっている。

　アライドアーキテクツは2023年6月29日、618の動向から、越境ECと訪日インバウンドの両軸経営を成功に導くヒントを探る「2023年中国年中商戦『618』徹底解説セミナー」を開催した。本稿では、そのハイライトを前後編で紹介する。

ECでの購入から始まるブランド体験