カーボンニュートラルなどSDGs関連の情報収集が活発化した2023年、FA(制御機器)分野の中でも発信力を強化した三菱電機が初の首位になりました。
トライベックの調査・分析機関であるトライベック・ブランド戦略研究所は、B2B企業のWebサイトのビジネス貢献度を評価する「B2Bサイト調査2023」の結果を発表しました。同調査では有力企業197サイトについて、独自に算出したB2Bサイトスコアに基づいてランキングにしています。B2Bサイトスコアは「アクセス率×ニーズ充足率」によって算出。アクセス率はターゲットのうち過去1年以内に業務目的でアクセスした人の割合、ニーズ充足率はアクセス者のうちニーズが充足された人の割合です(前年までの「ニーズ充足度」を改称)。
2023年の総合ランキング1位は三菱電機で、サイトスコアは60.6%。前年まで16年連続1位だったオムロンをわずかな差ながら逆転しました。オムロンのサイトスコアは60.0%でした。3位はキーエンス(サイトスコア54.2%)で、FA(制御機器等)分野のサイトがトップ3を占めた形です。総合ランキングトップ20は以下の通りです。
FA業界では、昨今高まるカーボンニュートラルの実現に向けて、リチウムイオンバッテリーなど脱炭素関連分野の設備投資への需要拡大が起こっています。SDGs関連の新たな需要が拡大する中、三菱電機は2022年から2023年にかけてWebサイトをリニューアル。製品、ソリューション、導入事例といったニーズが高いコンテンツへの導線が強化されるなど、大幅にユーザビリティが改善され、コンテンツ面でも動画活用やEラーニング、オンラインセミナーなどユーザーの業務に役立つ情報を豊富に提供。さらに、2023年3月には「FA Web Shop」を立ち上げるなど、デジタルを通じたコミュニケーションを強化した点が高スコアにつながったものと考えられます。
ニーズ充足率1位は横河電機/横河ソリューションサービスがトップ。ミツトヨ、キヤノンがそれに続きました。
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