インターネット黎明期からデジタル広告の市場創造に携わってきた著者が今、気象データの活用に着目しています。その背景の一つには、収益性追求の陰で、ともするとないがしろにされてきた消費者の良質な広告体験を取り戻したいという思いがあるからです。
今となっては当たり前の存在となった検索連動型広告。その歴史は、1998年にカリフォルニアで創業されたGoToの誕生までさかのぼります。いまや検索結果の中に広告が出るということは当たり前のものとして受けとめられていますが、このビジネスを作り上げたのがGoToという会社です。その後、GoToは米国で上場してOvertureと名前を変え、2002年に日本に進出します。私たちは日本法人であるオーバーチュアの創業メンバーとして、日本での検索連動型広告市場の創設に関わることになりますが、当時はまだ「検索結果に広告を出して良いのか?」「広告だと分かっていてクリックする検索ユーザーはいるのか?」といった議論が、かなり真剣に行われていました。
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