「検索しない若者」のための求人サービス パーソルグループが挑んだユーザー視点の新規事業創造とは?「omochi」で学んだこと

8種類のかわいいキャラクターを使った診断で自分に合ったアルバイトを探せるユニークな求人サービス「omochi」。若い世代のインサイトを起点にしたサービス創造の背景について、事業責任者に聞いた。

» 2022年03月11日 04時00分 公開
[三ツ井香菜ITmedia]

 人材事業を手掛けるパーソルグループの新規事業創出プログラムから生まれた「omochi」は、ちょっと変わった求人サービスだ。サービスの入口はキャラクター診断。24個の質問に答えると、回答者は「さくらもち」「きなこもち」など8タイプのomochi(おもち)キャラクターに分類される。そして、それぞれのタイプに合ったアルバイト情報やインターン情報がレコメンドされるのだ。このレコメンド式の情報提供方法が10〜20代の若者を中心とする層に好評を博し、2021年12月時点で累計利用者数は33万人を突破した。

 どのような課題意識から起案に至り、どのように考えながらサービスを構築していったのか。サービスの起案者であり「omochi」事業責任者でもあるパーソルイノベーションの越智聖人氏に話を聞いた。

パーソルイノベーションの越智聖人氏

求人サービスにはユーザーの視点が足りていなかった

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