野村総合研究所(NRI)が2021年末に実施したインターネット調査の結果です。
野村総合研究所(NRI)は2021年12月11日と12日の2日間、全国の15〜69歳までの男女約3000人を対象に、消費者の価値観や行動変化を調査する「生活者年末ネット調査」を実施しました。
今回テーマの一つであった「インターネットによる情報収集」においては、5年前の調査で主流だった「Google」や「Yahoo!」などの検索エンジンを使用した情報収集がSNSを利用した情報収集へとシフトしていることが分かりました。特に1990年代後半以降に生まれたZ世代(本調査では15〜25歳と定義)では、SNSが主要な情報収集ツールになっていることが明らかになりました。
Z世代が最もよく使うSNSは「Twitter」(77%)。ただし、Z世代の女性に限定すると「Instagram」(78%)を最も多く利用しています。「Facebook」はZ世代以外では24%が情報収集に利用しているものの、Z世代は3%と、ほとんど使っていないことが明らかになりました。
情報収集ツールとしてSNSへの依存度が高いZ世代ですが、それ故の課題もあるようです。SNSの利用に疲れを感じるか尋ねたところ、Z世代の50%、女性に限ると61%が「SNS疲れ」を起こしていると回答しています。SNS疲れの理由としてZ世代女性に特に目立つのは「友達の投稿を見て自分と比べてしまう」(41%)や「自分が投稿した内容に『いいね』や共感コメントが得られるか不安になる」(39%)でした。
SNS疲れを起こしている人ほど、他人とつながることから解放されたいと思う傾向が強く、「進んで一人で行動する」と回答した人が84%にも上りました。ただし、Z世代女性には一人で行動することへの抵抗感がまだ高い傾向も見られることから、野村総合研究所は、「女性でも気兼ねなく安心して一人行動ができる環境を整えていくことや女性の一人行動を支援することでSNS疲れという課題への対応につながれば、社会的にも意義があるものとなる」とコメントしています。
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