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» 2021年06月09日 12時00分 公開

富士通は営業改革で直面した「Excel依存」「強過ぎる営業」などのあるある課題にどう取り組んでいる?「フジトラ」の現在地点

Fujitsu Transformation(フジトラ)の一環である営業改革で直面したさまざまな課題。富士通はどう取り組んでいるのか。

[冨永裕子,ITmedia]

 2020年から富士通が取り組むDXプロジェクト「Fujitsu Transformation(フジトラ)」。そのうち社内向けDXの柱となるデータドリブン経営強化の一環として重要視するのが営業改革だ。その進捗(ちょく)はどうなっているのか。セールスフォース・ドットコムが開催したオンラインイベント「Salesforce Live: Japan」でキーパーソンが語った。

富士通のデジタルツインを作る「OneFujitsuプログラム」

富士通の福田譲氏

 フジトラは富士通社長の時田隆仁氏がCDXO(最高デジタル変革責任者)を兼務して推進するグループ横断のプロジェクトだ。プロジェクトリーダーを務めるのは福田譲氏。元SAPジャパン代表取締役社長で、現在は富士通執行役員常務CIO兼CDXO補佐の肩書を持つ。

 FUJITRAにおいては顧客の価値創造に加え、富士通自身のDXもまた重要な取り組みとなる。社内向けDXの重点項目の一つが「データドリブン経営強化」。営業改革はその一環と位置付けられている。

FUJITRAの全体像(出典:富士通)

 富士通グループは巨大かつ全世界に広がる。故にこれまでは国やグループ会社ごとにシステムが分断されがちな状況があった。それでは経営、業務プロセス、データ活用のいずれにおいても全体最適が実現できない。そこで、あらゆる業務を「グローバル1機能1システム」で標準化しようとする試みが「OneFujitsuプログラム」だ。まず、基幹業務の統合(OneERP)から始め、同様に営業系(OneCRM)、サポート系(OneSupport)、人事系(OnePeople)、データ基盤(OneData)の順に環境整備を進めている。

 「OneFujitsuとは、端的に言えば富士通のデジタルツインを作ること」と福田氏は語る。デジタルツインとは、デジタルデータを基に仮想空間上で物理空間のツイン(双子)を再現することを意味する。これまでのITは物理的な業務の効率化をサポートするものでしかなかった。だが、標準化されたシステムの上でデータを活用することで、シミュレーションがしやすくなり、未来を変えるために積極的に動くことができるようになるというのだ。

「アプリケーション」「インフラ」はクラウドに

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