「世界最大のエージェンシー」としてのアクセンチュアが目指すブランドパーパス起点のクリエイティブとは?Droga5が東京オフィス開設

アクセンチュア インタラクティブ傘下のクリエイティブエージェンシーDroga5が東京オフィスを開設。日本のブランドに変革をもたらす彼らのアプローチとは。

» 2021年05月24日 06時00分 公開
[織茂洋介ITmedia マーケティング]

 Accenture Interactive(以下、アクセンチュア インタラクティブ)傘下のクリエイティブエージェンシーDroga5(ドロガ ファイブ)は2021年5月19日、ニューヨークとロンドンに続く3つ目の拠点として東京・三田に「Droga5 Tokyo」を開設したことを発表した。

 Droga5 Tokyoのチーフクリエイティブオフィサーには、TBWA HAKUHODO出身の浅井雅也氏が就任。浅井氏は「Campaign Asia Pacific」主催の「クリエイティブ・パーソン・オブ・ザ・イヤー2020」において日本・韓国部門を受賞するなど世界的に評価の高いクリエイターだ。

日本のブランドに足りないもの

Droga5 Tokyoチーフクリエイティブオフィサーの浅井雅也氏

 「私たちが何よりも大切にしていることは、全てのブランド体験をつなぐクリエイティビティー。変革をもたらすのは何よりもクリエイティブの力だと信じている。日本や世界のブランドをより意味のあるもの、人々にとってより価値のあるものにしたい」と浅井氏は語る。

 Droga5のアプローチは2つのステップを踏む。1つ目はブランドパーパス、つまりブランドが存在する理由を定義したり世の中にどんな価値を提供できるかということを言語化したりすること。2つ目は定義したパーパスの下で一貫性のあるアクションを起こし続けることだ。

 「日本には世界に誇れる素晴らしいブランドがたくさんあります。ものづくりの品質やサービスの水準が非常に高く、それは世界中から評価されるべきだとわれわれは思っています。しかしながら日本ではまだまだブランドパーパスが明確にできていなかったり、ブランドパーパスが明確になっていたとしても一貫性のあるアクションを取れていなかったりするブランドが数多く存在しています。すぐに消えてしまう一過性のアイデアでは本当の変革は起きません。バラバラのメッセージを発信し続けても本当の変革は起きません。社会や人々にしっかりと根付く価値を生み出して未来を切り開くためには、ブランドが持つ本質的な価値を言語化し、それに沿ったアクションを一つずつ世の中に発信していくことが必要です」(浅井氏)

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