広告業界の倒産、4年連続増加の可能性も――帝国データバンク調査今日のリサーチ

広告関連業者の倒産動向調査(2020年1〜9月)の結果です。年末に向け、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が広告業界にも及んでいるようです。

» 2020年10月16日 22時00分 公開
[ITmedia マーケティング]

 帝国データバンクは、2009年以降の広告関連業者の倒産動向(負債1000万円以上、法的整理のみ)について集計・分析しました。前回調査は2018年11月8日。ここで言う広告関連業者とは、広告代理業、広告業(屋外広告業、その他の広告業)、宣伝物制作サービス業(広告制作業、ディスプレイ業、看板書き業)を主業とする企業を指します。

 2020年1〜9月の広告関連業者の倒産件数は108件でした。負債総額は67億100万円。2020年の上半期(1〜6月)だけで見ると73件で、これは前年同期(65件)を上回るペースです。その後は件数が落ち着いたものの、1〜9月の累計で2019年(107件)と比較すると1件の増加です。

業種別にでは「広告代理業」が57件(構成比52.8%)で最多

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