顧客のニーズに最適な一貫性のあるコンテンツを提供し続けることにより、ロイヤルカスタマーを育てていくマーケティング手法。ターゲットを明確にし、関心の高い情報とコミュニケーションで顧客を呼び込む。
「コンテンツマーケティング」はもともと、米国Content Marketing Institute(CMI)社の創業者であるJoe Pulizzi 氏が2007年に提唱したといわれている。日本では2013年頃から注目され始め、現在ではデジタルマーケティング手法の1つとして定着した。
言葉そのものは「コンテンツを活用したマーケティング」を意味し、企業が顧客獲得のために作成したコンテンツを使ったマーケティングであれば、コンテンツマーケティングと呼ぶことも可能だ。しかし、それはコンテンツマーケティングのあるべき姿ではない。“コンテンツマーケティングエバンジェリスト”を自認するPulizzi氏は、以下のように定義している。
「コンテンツマーケティングは、顧客にとって価値があり、関係性が高く一貫性のあるコンテンツを作成・配信することに焦点を当てた戦略的なマーケティングアプローチ。明確に定義された顧客を保持し、最終的には収益性の高い顧客行動へ導く」
言い換えると、コンテンツマーケティングとは、コンテンツによる情報提供を通じて顧客(潜在的な見込み客を含む)の興味をかきたて、自社の商品/サービスに対するファン――すなわちロイヤルカスタマーを育成することが目的なのである。
コンテンツマーケティングが注目されるようになった背景には、これまで主流だったマスマーケティングが通用しなくなったことがある。より多くの顧客をターゲットにした広告を打ったとしても、どうしても企業目線になってしまい本来の見込み客に効率良くリーチすることはできない。そこで顧客の関心が高い、役に立つ情報を集めたコンテンツを提供することにより、顧客とのエンゲージメント(結び付き)を高める効果が期待できるコンテンツマーケティングが注目されるようになったのだ。
コンテンツマーケティングには、マスメディアの力を借りることなく、企業自身が情報発信者になれるというメリットがある。作成・配信したコンテンツが顧客の間で話題になれば、企業のブランド認知度はより高まって、商品/サービスが優先的に選ばれる可能性が高まる。さらに、より少ないコストで確度の高い見込み客を集客できるなど、有効性の高いマーケティング活動が可能になることも大きなメリットだ。
株式会社EXIDEA
コンバージョン獲得に直結するコンテンツマーケティングの「4つの心得」
少なからぬ企業が「コンテンツマーケティングが軌道に乗らない」という課題を抱えている。正しいコンテンツマーケティングとは、最終的な目的であるコンバージョンへとユーザーを導くものだ。そこには実績に基づくノウハウやツールの存在も重要となる。
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