ブレインパッドの開発した自然言語処理エンジン「SemanticFinder」は「より速く」「より精緻」なテキストマイニングを目指す。
ブレインパッドは8月30日、自然言語処理(注1)エンジン「Semantic Finder」の提供を開始すると発表した。Semantic Finderは「"文脈を理解する"自然言語処理」をコンセプトに開発されたエンジンで、テキスト情報が持つ意味そのものを正確に理解し、人間の解釈に近い判断を行うことができるという。
同エンジンでは従来広く使われている「形態素解析」(注2)および「構文解析」(注3)というテキストマイニング時の処理に加え、文章の構造を把握するのに必要な「文脈解析」と文章の意図を理解するのに必要な「意味解析」の2つの技術を組み込んだ。これにより、ユーザーの声を「より速く」「より精緻」に解析することが可能となった。
Web経由でエンジンを利用する「WebAPI利用方式」とエンジン自体を購入する「ライセンス利用方式」の2つの形式で提供する予定。
(注1)人間が日常的に使用する自然言語をコンピュータに処理させ、利用しやすい状態にするための技術
(注2)文章を意味のある最小単位(形態素)に分割し、品詞を付加する処理
(注3)文節と文節の係り受け関係を判定する処理
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