NTTコミュニケーションズグループでは、企業のマーケティング活動を支援するオンラインマーケティングソリューション事業を強化し、ビッグデータ時代における市場の変化や企業のグローバル展開に対応するために、NTTコミュニケーションズ、NTTナビスペース、NTTレゾナントおよびデジタルフォレストの関連事業を統合し、新会社「NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション」を設立し、2012年10月1日より営業開始する。
近年におけるスマートフォンやソーシャルメディアの急速な普及、またクラウドの進展により、企業のオンラインマーケティングの在り方に大きな変革がおきている。顧客接点の多様化やグローバル化はますます進展し、ネットと実店舗をシームレスにつなぐことでより大きな集客と優良顧客化を図る「O2O(Online to Offline)」や、リアルタイムで流れるソーシャルメディア上の顧客の声を聴き、ソーシャルコミュニケーションを図ることにより、より深い中長期的関係の構築を図る「ソーシャルCRM(Customer Relationship Management)」への期待が高まっている。
さらに、多様な顧客接点からは、従来より企業が経営戦略に活用してきた購買履歴データに加え、行動履歴であるWebアクセスログ、リアルタイムな顧客の声であるソーシャルBuzz(クチコミ)、スマートフォンからの位置情報データなど、顧客に関する膨大かつ多様な情報の取得が可能になり、これらのビッグデータをいかに経営やマーケティングに活用できるかが事業戦略上の重要課題になっている。
NTTコミュニケーションズグループでは、これまでもインターネットの進展に合わせ、顧客企業のオンラインマーケティングを支援する各種ICTソリューションを展開してきた。NTTナビスペースではデータベースマーケティング事業、デジタルフォレストではアクセス解析による顧客行動の見える化とマーケティング施策の最適化、NTTレゾナントではgooリサーチによるオンラインリサーチ事業、NTTコミュニケーションズでは、ソーシャルCRMやO2Oを推進してきた。今回、上記のような急速な市場の広がりや進化のスピードに対応し、ビッグデータ・グローバル時代に向けたさらなる事業強化を図るため、グループ4社が培ってきた技術や知見を統合した新会社を設立することとなった。
NTTコミュニケーションズの100%子会社でデータベースマーケティング事業を担うNTTナビスペースが、2012年10月1日にNTTコミュニケーションズのオンラインマーケティングソリューション事業およびNTTレゾナントのオンラインリサーチ事業(gooリサーチ)を承継し、2013年1月1日にデジタルフォレストの全事業(Webアクセス解析事業など)を承継する。また、NTTナビスペースは、2012年10月1日に、商号を「NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション」に変更する。
商号:NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション(2012年10月1日にNTTナビスペースから商号変更)
本社所在地:東京都品川区
資本金等:14.4億円
営業開始:2012年10月1日
株主:NTTコミュニケーションズ 100%
従業員数:約150名(2013年3月末日予定)
代表取締役社長:塚本良江氏
事業内容:下記3領域を事業の柱と位置付け、企業のマーケティング活動を支援するプロダクトおよびプロフェッショナルサービス(ソリューション&コンサルティング)を提供する
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