企業がマーケティング施策を行うための業務全般を統合管理し、キャンペーンの実施プロセスを効率化するという。
SAS Institute Japanは3月15日、企業がマーケティング施策を行うための業務全般を統合管理できるようにするツール「SAS Marketing Operations Management」(MOM)をSaaS型で提供すると発表した。同日から国内の一部ユーザーに向けて先行提供を開始し、2012年第3四半期から本格的に展開していく。
MOMは、マーケティングに関する業務プロセスの統合、予算の配分および実行管理、コンテンツの管理、キャンペーンの効果測定・分析などの機能を持つ。企業は同製品の導入で、組織をまたがる複数のキャンペーン施策を効率的に管理できるほか、各施策を行うための業務フローなども効率化できるという。各機能の概要は次の通り。
マーケティング予算の計画および登録、現場での費用支出の登録などを行えるインタフェースを提供する。外部のシステムから売り上げ実績などのデータを取り込めば、マーケティング施策のROI(費用対効果)も算出できるとしている。
キャンペーン実施のための承認プロセスを管理し、企画内容のレビューや承認などを全てオンラインで行えるようにする機能。支社や代理店など、関連会社が関わるキャンペーンも一元管理できるという。
キャンペーンに使用するコンテンツ(メールマーケティングに使うメール本文、Webサイト、パンフレット、CM映像など)を代理店を含む社内外の組織で共有し、一元管理できるようにする機能。企業が複数のチャネルで一貫性のあるキャンペーンを展開できるようにするほか、コンテンツ制作の重複発注を防げるとしている。
このほか、SASの他ツールとの連携機能も搭載した。例えばキャンペーン管理ツール「SAS Marketing Automation」と連携させれば、企業は顧客データベースからキャンペーンの対象者リストを抽出し、キャンペーンを実施するまでのフローを自動化できるという。また、ソーシャルメディア分析ツール「SAS Social Media Analytics」と連携させれば、企業は自社や製品に対するネットユーザーからの評価を定量的な指標として、予実管理を行えるとしている。
価格は利用者数あたりの月額課金制。初期費用としてカスタマイズ料金が別途発生する。
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