YouTubeの動画再生状況を解析する無料ツールが「YouTube アナリティクス」になり、従来の「YouTube インサイト」より詳細なデータをインタラクティブに表示できるようになった。
米Google傘下のYouTubeは11月30日(現地時間)、ユーザーが投稿した動画の再生状況を解析するための無料ツール「YouTube Analytics」を公開したと発表した。同社が2008年から提供している「YouTube Insight」の機能を拡張した新バージョンで、Insightに置き換わる。
Insightと同様に「概要」ページの左に各種レポートへのリンクが並ぶが、Insightより詳しくなっている。「視聴者維持率」や「見積もり収益額」、「Call-to-Action」など新機能が追加された。また、生放送の瞬間ストリーム数などをチェックできる「ライブイベントレポート」もある。
各レポートには共通のデータフィルタが設置されており、コンテンツのタイプ、地域、日付でフィルタリングできる。また、ほとんどのレポートのデータは折れ線グラフと視聴者の分布を示す地図でデータを視覚化できる。
既に日本語のヘルプページが公開されている。なお、しばらくの間は旧版のインサイトに戻ることができる。
また、YouTubeがユーザーの動画作成をサポートする「クリエイターハブ」で視聴できる「クリエイターハンドブック」の英語版がバージョン1.5にアップデートされ、アナリティクスについての説明が加わった。
YouTubeは、よりシンプルに、高度になったアナリティクスで統計データを比較検討することで、ユーザーはより多くのオーディエンスを獲得し、収益を上げ、よりよいコンテンツを制作できるとしている。
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