米Yahoo!の7〜9月期決算は、検索広告、ディスプレイ広告ともに不調で純利益は前年比26%減だった。
米Yahoo!が10月18日(現地時間)に発表した第3四半期(7〜9月期)決算は、トラフィック獲得コスト(TAC)などを除く売上高が前年同期比5%減の10億7200万ドル、純利益は26%減の2億9300万ドル(1株当たり23セント)だった。1株利益はThomson Reutersがまとめたアナリスト予測の17セントを上回った。
売上高の減少は、主に米Microsoftとの検索契約による移行コストと収益分配によるものという。営業利益は6%減の1億7700万ドルだった。
TACを除く検索広告の売上高は13%減の3億7400万ドル、ディスプレイ広告の売上高は2%減の4億4900万ドルだった。アフィリエイトサイトの広告を含むその他の収入はほぼ横ばいの2億4800万ドルとなった。
9月にキャロル・バーツ氏がCEOを退陣した後、暫定CEOを兼任しているティム・モースCFO(最高財務責任者)は発表文で「予想を上回る業績を発表できてうれしい。われわれは、新しい技術、パートナーシップ、製品、パーソナライズコンテンツによって事業を推進することにフォーカスする」と語った。
モース氏は業績発表後の電話会見で、取締役会は現在、堅調な成長を取り戻すためのあらゆる選択肢を検討しており、決定したら発表すると語った。
今後の見通しについては、第4四半期のTACを除く売上高を11億2500万〜12億3500万ドルとした。
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