レストランやショップは、HTMLの知識がなくてもこのツールでモバイル向けの自社サイトを構築できる。
米Googleは6月29日(現地時間)、モバイル対応のWebサイトをテンプレートを使って構築できる無料ツールをGoogleサイトで公開した。
Googleの各種サービスへのモバイル端末からのアクセスは急増しており、例えばGoogle Mapsへのアクセスの40%をモバイルが占めるという。同社によると、モバイル端末でうまく表示できないWebサイトの訪問者の61%はそのサイトを再訪せず、40%は競合に流れる。
新ツールは、「レストラン」「ショップ」「eコマース」など4つのカテゴリ向けのテンプレート(とどのカテゴリにも当てはまらない場合に選べる「カスタム」テンプレート)と8色の基本色を用意しており、ユーザーはHTMLの知識がなくてもこれらの要素を選んでGoogle Sitesで編集するだけで、基本的なモバイルページを構築できる。例えばレストランのテンプレードではクーポンやメニュー、経路説明のページが用意されており、eコマースのテンプレートにはGoogle Checkoutのシステムが埋め込まれている。すべてのカテゴリのWebサイトは、1クリックでGoogle Analyticsでの分析を有効にできる。
テンプレートではテキストや画像を追加するだけでほとんどカスタマイズする余地はないが、Googleプレイスに登録している小規模ビジネスにとっては非常に有効なツールになるだろう。
Googleは24日には、既存のWebページをモバイル向けに最適化する機能をGoogle Sitesに追加している。
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